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除草剤を知りましょう。(除草剤の間違った使い方をしていませんか?) [園芸豆知識]

今年の夏は特に暑い日が長く続く上、雨が多かったですね。
こんなときには、雑草がどんどん生えてきますよね。

暑くて草抜きもやる気にならない・・・
そう思ってほったらかしにしていたら、すごいことに・・・!!

 もう、 「除草剤に頼るしかない!!」 
そう決めて、ホームセンターに行ったものの、

たくさんありすぎてどれを買っていいかわからない??

なんてことありませんか?

あるいは、

 買ってきたものの、説明書も読まずにいい加減にまいたり、間違った使い方をしていませんか?

大変な結果を招くこともあります。

今日は、「除草剤」のことを勉強しましょう。

どなたにでもわかりやすくお話していきます。


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 ① 「除草剤」は、どんな雑草にでも効くとは限らない! 

 ◎ 家に生えている雑草の種類を知りましょう

 それぞれの除草剤の効果にも、雑草によって効く効かないがあります。

 雑草は、以下のように分類されています。


 ・1年生雑草・・・毎年、自分の好きな季節に発芽して、季節が終わると枯れていく雑草です。
           エノコロ草やホトケノザなど

 ・多年生雑草・・・1度発芽して地上部が枯れても、地下の根の部分が残り、翌年もまた再生する雑草です。
           クローバーやスギナ、オオバコなど



 さらに、これらの雑草は、形によっても以下の種類分けされています。


 ・ イネ科雑草・・・稲のように葉の真ん中に立て筋があり、細くシュッととがっている雑草
           エノコロ草、スズメノカタビラ、メヒシバなど

     IMG_7901.jpg


 ・ 広葉雑草・・・・葉に網目のような葉脈がある。
           丸い形の葉もありますが、シュッとしたカヤツリグサもこの仲間です。
           ブタクサ、ツユクサ、ヨモギ、ギシギシなど

     IMG_7905.jpg


 ・特殊な雑草・・・スギナ(シダ類)やゼニゴケ(コケ類)、クズはこれに入ります。

     IMG_7906.jpg


それでは、あなたの家に生えている雑草を探しましょう。

  住友化学園芸のホームページの「雑草ナビ」を使って生えている雑草を探してみてください。下のURLをクリックすると雑草の写真が出てきます。

 こちらをクリック ↓
   イネ科雑草は、こちらをクリックhttp://www.sc-engei.co.jp/zasso/name02.html

   広葉雑草は、こちらをクリックhttp://www.sc-engei.co.jp/zasso/name03.html



 除草剤の裏側には、「どういう雑草に効果がある除草剤なのか」が表記しています。

  1年生イネ科雑草  ◎
  1年生広葉雑草   ◎
  多年生イネ科雑草  ×
  多年生広葉雑草   ◎
  特殊な雑草      ×

  などのように表記されていますので、
  「除草剤」を散布しようとするところに、どんな雑草が生えているのかをよく知った上で選ばないと効果がない場合がありますよ。

このように、雑草の種類によって効果のあるなしがある除草剤を 「選択性」の除草剤。 
雑草の種類に関係なくどんな雑草にでも効く除草剤を 「非選択性」の除草剤 といいます。

上手に使い分けて使ってみましょう。


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 ② どんな場所に撒くのかによって、除草剤の種類が変わってくる。


◎ 除草剤タイプを知り、撒き方の違いを確認しましょう。


 除草剤には、作用の仕方にいろいろと違いがあります。



 ①茎葉処理剤 接触型・・・散布した除草剤がかかった部分だけを枯らすタイプ。(多年性雑草には効果が低い)

     このタイプは、農業をしている方によく使われています。 
    液がかかった部分だけを枯らすため、枯らしたくないものにはかけなければ、被害はありません。
     


   例  「バスタ液剤」 など



 ②茎葉処理剤 吸収移行型・・・葉や茎にかけると、そこから植物全体に移行して根まで枯らすタイプ。(主に液体の除草剤)

    このタイプは、散布しているときに、生えている雑草にのみ効果がある ので、効果が短く、またすぐに別のものが生えてくることもあります。

    また、ある程度のしっかり伸びた雑草に散布する ようになっています。短く草刈した後に散布しても効果がでない場合があります。


    成分は土に落ちると速やかに不活性化されます。


   例  「ラウンドアップマックスロード」 「ターンアウト液剤」 「タッチダウンiQ」
      「アイリスオーヤマ 速効除草剤 「草退治シャワー」など




 ③土壌処理剤・・・土壌に撒いて根から吸収され、雑草の発芽成長を妨げるタイプ。(主に粒の除草剤)

    このタイプは、草丈が長いままで散布すると効果が出ない場合があります。草丈を15cm以下に刈り込んでから散布するようにします。

    また、地面に湿気があるほうが効果が早く出ますので、雨の後や水撒きをした後、散布するとよいでしょう。、ただし、大雨が降る前の散布は、流れていくためNG です。他の植物まで枯らしてしまいます。


   例  「トレファノサイド粒剤」 「ロロックス水和剤」 など



 このように、撒き方が全く逆になりますので、効果を出すためにも裏面をよく読んで、散布するようにしましょう。



 (なかには、②と③の両方を兼ね備えた除草剤もあります。)
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