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コサージュづくり 向く花向かない花 [花屋さんの仕事 生花とアレンジ編]

そろそろ卒業式シーズンですね。

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卒業式は、参列する保護者の方々も
厳かな式ということで

黒やグレーなどの少し地味な色の服装となるため
胸にコサージュをつけて華やかな装いにされる方が多いようです。


コサージュの値段は、お花屋さんによってもいろいろです。

うちでは、大体、ガーベラやバラの1輪と小花で1000円から1500円前後くらい。
メインの花2輪と小花とで1500円から2000円くらいでしょうか。

大体そのくらいの金額でご注文いただく方が多いですね。


お花を習っていらっしゃる方などは、
ご自分で作られる方もいらっしゃいますよね。
ただ、お花によっては、コサージュには向かない花 もあります。

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<コサージュ作りに向かない花>

コサージュ作りに向かない花とは

・・・お水持ちの悪い花です。

水が下がりやすく、胸につけているとすぐにぐったりしてしまう花があります。
これでは、晴れの式にふさわしくない感じになってしまい、恥ずかしいですよね[もうやだ~(悲しい顔)]


私の今までの経験で、春のこの時期
コサージュにして水持ちが悪いのであまり使わない花

・チューリップ             

・アルストロメリア

・デルフィニューム

・ストック

・キンギョソウ

・スイトピー    などです。

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これらの花はしっかり水揚げしてから使っても
式の途中で、ぐったりしていることが多いようです。

デルフィニウムスイトピーのように花びらが薄くて柔らかい花は難しいですね
極力使わないほうが無難です。


人気のスノーボールも水が下がりやすいので、
小さくて、つぼみの固いものを使うことをオススメします。



チューリップをどうしても使いたい場合には、

   固いつぼみを使用する といいでしょう。



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<コサージュ作りに向く花>


昨年、製作したコサージュを紹介しながらお話ししましょう。



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シンビジュームデンファレなどの

これは、とても向いています。

この写真の真ん中のグリーンの花はトルコギキョウです。
トルコギキョウは、咲いたものは弱いので つぼみの固いものを使用してください。

白い花は、ダイヤモンドリリーです。
ダイヤモンドリリーは1輪ずつはずすと弱いので、
太い茎についた1本のかたまりを使うといいです
花が多すぎる場合は、少し花をとって調節しましょう。



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1輪もののバラも向いています。

グリーンの実は、ヒペリカムです。これも強いです。

まるい不思議なものは、ステンクーゲルという花です。春に良く出回ります。
これも強くて話題性があり、オススメです。

白い小花のカスミソウは、短く切ってしっかり水につけてから使いましょう。




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赤いバラは、スプレーバラという1本に何輪か枝分かれして咲く小さなバラです。
これも強いです。

赤と白の色の混ざった花は、スプレーカーネーションです。
カーネーションは、とても強いので、コサージュには最適な花です。
コットンなどつけなくても大丈夫です。



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ガーベラです。
色の種類も多いですし、可愛い花ですので、
幼稚園の卒業式や入園式には特にオススメです。

ただ、ガーベラの一部の花は、花びらが後ろに反り返りやすい種類もあります
反り返ると、水が下がったように見えますので、
購入するときにお花屋さんに尋ねてから購入されることをオススメします。

花の真ん中の丸い部分が小さいもの を選ぶと反り返りにくいです。
ただ、品種にもよりますね。



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真ん中の濃い紫の花は、ラナンュラスです。
ラナンキュラスは、比較的強いです。
これも、あまり咲きすぎていない、花が固いものを選ぶといいですよ。

左上の紫の花はフリージアです。
フリージアを使うときには、花を短めに使い、たくさんついたつぼみはほとんど落としたほうがいいですよ
つぼみの部分だけ、水が下がりやすいです。

紫のコサージュは、黒い服には目立ちにくいので、グレーの服につけるといいでしょう。
周りにグリーンをしっかり入れると、寄りコサージュが目立ちます。
カスミソウをいれてもいいですね。



蘭、バラ、ガーベラ、カーネーションは一般的ですが、やはり失敗しないコサージュが作れます

初めて作られる方には、やはりこれらがオススメです。

作るときには、短く切って、2~3時間程度しっかり水につけると良いでしょう



コサージュの作り方はこちらを参考にしてください。↓

 ブログ 「コサージュを作りましょう。」 
  http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2012-03-15 左をクリック


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<野の花のようなコサージュが作りたい方へ>

野の花のような優しい花は、本当はコサージュには向きません。

やはり水が下がりやすいからです。

どうしても挑戦したい場合には、花を短めに使い、 水が下がってもわかりにくい「おしくらまんじゅう」状態に作るといいでしょう。


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中央にディモルフォセカの紫を使ってきます。
他にヒヤシンスネメシアなど
外に咲いている花を摘んできて作りました。

このコサージュは、花をそれぞれ短くカットして
一晩水にしっかりつけています
さらに、見てのとおり、
おしくらまんじゅうのようにぎゅうぎゅうに固めて入れています

こうすることで、水が下がってもわかりにくく作っています。

これもひとつの技です。
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ずっと前にフラワーアレンジメントを習っていましたが、来月親戚の結婚式に出席する母に久しぶりにコサージュ作ってと言われて拝見しました。とても参考になりました。また、読んでいたら作るのが楽しみでワクワクしてきました♪ありがとうございました☆
by お名前(必須) (2014-02-12 22:36) 

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