SSブログ
旧暦でわかる花木の1年 ブログトップ

夏の終わり・・そして・・中秋の名月 [旧暦でわかる花木の1年]

晴れの国」といわれるほど
年間で晴れの日が多いといわれる私の住む岡山でも

今年の夏は、ほとんどが曇りか雨のお天気で
なんだかとても すごし易い夏でした。


今日は8月28日。
8月23日から9月7日までの
この時期を旧暦では「処暑」と呼び
暑さが峠を越えて涼しくなる時期に当たります。

今年は、旧暦がぴったり当てはまるような気候で、
もう10日ほど前から夜になるとコオロギ鳴き、
つくつくぼうしの鳴き声を聞くことはありませんでした。

なにか物足りない気がする夏の終わりです。


Image779.jpg


さあ、そろそろお庭の手入れが必要な時期になってきました。
まだまだ蚊が多くて外に出たくないのはわかります。
でも、重い腰を上げるのは、今ですよ。

草ぼうぼうになった庭の草抜きも雨のあとなら抜きやすいです。


暑い夏の間に休んでいた花も
この時期再び咲きだします。

トレニア、ペチュニア、バーベナ、ベゴニア
カリブラコア、ラベンダー、セージ、ペンタス など

痛んだところを切ったり、液肥を与えたりしてやると
10月頃まで綺麗に咲き続けます。

切戻しはこちらの記事をご参考に!
http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2011-09-23


また、秋の花が知らないうちに成長してきて
もうすぐ咲き出しそうになっていたりします。

りんどう、コスモス、おみなえし
アゲラタム、ほととぎす、シュウメイギク など

周りで成長の邪魔をしている雑草を取り除いてあげてください


IMG_3626.jpg





さて、暦の話に戻りますが、
今年2014年の「中秋の名月」は9月8日

今年はちょっと早いので、ススキの穂がまだでていないかも・・・
お団子だけで我慢しますか。


ところで、「今年はちょっと早い」といいましたが、
どうして中秋の名月は毎年違う日なのかご存知ですか?

ちなみに、2013年は、9月19日
2012年は、9月30日でした。

中秋(ちゅうしゅう)というのは、「秋の真ん中」という意味で
旧暦では 秋は7月、8月、9月のことを言います。
今と少しずれているんですね。

で、「秋の真ん中」の名月(満月)は綺麗だよということなんですが、

旧暦というのは、太陰暦ですので、
月の満ち欠けを約1ヶ月としています。
新月から満月までを約15日。(十五夜の月というでしょう。)
ですから、旧暦の8月15日が中秋の名月となるわけです。


太陰暦では1ヶ月は29日間の月と30日間の月が交互する(29日半といわれます)ものですので、
1年が354日となります。

今の太陽暦とは1年に11日(閏年では12日)の狂いが出ますので
毎年、旧暦の8月15日がずれてくるため、今の暦では違う日になるわけです。


Image008.jpg





ついでの話ですが、
毎年11日くらいずつ違ってくると
旧暦を太陽暦にあてはめると、季節がどんどんずれてきておかしなことになりますよね
そこで、
約3年に1回くらいの割合で、閏月(うるうづき)という方法でそのずれを調節しているんですよ。

ほら、11日のずれが3年で33日(閏年があれば34日)のずれになり、
だいたい1ヶ月分くらいのずれとなりますよね。
ですから、太陽暦に合わせるために、同じ月を2回繰り返す年が生じるのです。



今年は丁度その「閏月」があります

9月24日が旧暦の9月1日に当たるのですが、
10月24日から2回目の旧暦の9月1日となります。
旧暦の9月が2回あるのです。
この機会に「旧暦カレンダー」をネットでみてみてください。
面白いですよ。



Image298.jpg


nice!(3)  コメント(3) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

小暑から大暑へ (土用のお話) [旧暦でわかる花木の1年]

 

昨日7/23から、旧暦の二十四節気でいう 大暑(たいしょ) です。

1年で一番気温が上昇して、晴れの日が続く、暑い時期です。

IMG_5344.jpg

今年2011年は、7/7~7/22までを小暑(しょうしょ) 7/23~8/7までを大暑(たいしょ)といい、

「暑中見舞い」は、この小暑と大暑の間につくようにだす便りです。ご存知でしたか?

 

そういえば、3日前の7/21は、 「土用の丑の日」で、うなぎをいただいた方、多いのではありませんか?

では、この「土用」というのは何でしょう?

Image222.jpg

「土用」というのは、本当は1年に4回あります。

立夏、立秋、立冬、立春 それぞれの日の前の18日間「土用」といいます。

昨日から始まった「大暑」が終わると次は8/8から「立秋」となります。

その18日前というと、今年の夏の土用は、7/21から始まりましたImage218.jpg

 

旧暦では、毎日を

 子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥(ね・うし・とら・う・たつ・み・・・・)という十二支で表しています。

この7/21~8/7までの「土用」の間にあるはじめの丑の日。それが7/21だったので、この日が「土用の丑の日」というわけです。

 

でも、実は、もう1回土用の丑の日があります。

8/2は、丑の日です。先日うなぎを食べそびれた方はこの日にどうぞ!

 

 

今では、夏に体力をつけるために、このうなぎをいただく習慣のある「 夏の土用丑の日」 だけが残っているので、土用といえば夏!と思われているようです。そして、土用のはじめに来る丑の日を大きく取り上げて、うなぎを売っているのです。

 

Image224.jpg

古代中国の思想の中に 五行説(ごぎょうせつ) というものがあります。

万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説です。

そこで、春にはの気  夏にはの気、秋にはの気、冬にはの気 があてられ、

の気は、季節の変わり目にあてられ、それを「土用」と呼ばれたようです

Image226.jpg 

 土用の間は、土の気が盛んになるため、土をうごかしたり、穴を掘ったりという作業はよくないとされています。

土用の間日(まび)という日があり、その日は、(季節によって違うのですが)土の作業をしてもかまわない日とされています。たとえば、今、この夏の土用の時期でいえば、卯と辰と申の日です。ですから、暦とにらめっこしながらその日に作業を進めていくようにしています。

あまり気にすることはないのでしょうが、お客様へのほんの気配りのつもりといいましょうか・・・

この暑い時期にも、外作業は絶えません^^

 

でも、本当は、この暑い時期には、花や木を植えたり、移動したりすることはよくないので、

もう少し涼しくなった秋に作業できるものは、そこまで待ちましょう。

 


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

「半夏生(はんげしょう)」の日の野菜の収穫はタブー!の言い伝え [旧暦でわかる花木の1年]

 

早いもので、今日から7月。

もう1年の半分が過ぎてしまいました。

 明日、7月2日は、旧暦の七十二候の「半夏生(はんげしょう)」

 この言葉聞いたことがありますか?

IMG_5298.jpg

 

「半夏生」はんげしょう・・・というのは、

ウィキペディアで調べてみると[左斜め下]

七十二候の一つ「半夏生」(はんげしょうず)から作られた暦日で、かつては夏至から数えて11日目としていたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっている。毎年7月2日頃にあたる。

農家にとっては大事な節目の日で、この日までに農作業を終え、この日から5日間は休みとする地方もある。この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりした。また三重県熊野地方志摩地方の沿岸部などでは、ハンゲという妖怪が徘徊するとされ、この時期に農作業を行うことに対する戒めともなっている[1]

上方ではこの日に(たこ)を、讃岐では饂飩(うどん)を、福井県では大野市などで焼き(さば)を食べる習慣がある。

この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)といい、大雨になることが多い。

(以上ウィキペディアより引用)

と、あります。

IMG_5293.jpg

 

 

半夏生というのは、「からすびしゃく」という植物の別名でもあり、薬草として知られています。

250px-Hangesyo_06c1213cv.jpg からすびしゃく (ウィキペディアより)

また、農家では、「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」ということわざがあるそうで、

田植えは夏至を過ぎて、半夏生までの間に済ませるのがよいとされ、

半夏生の日には、田植えの疲れをねぎらう日とされ、その日は農作業を休んだことから、収穫はしてはいけないとなり、

 半夏生の日は、野菜の収穫をしてはいけない 

といわれているらしいですが、本当の理由は、定かではありません。

 

 この日には大雨になることがわかっていたからの言い伝えなのでしょうか?

 


nice!(4)  コメント(1) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

早すぎる入梅。 [旧暦でわかる花木の1年]

 

皆さんのお宅では、もう夏の苗に植え替えは終わりましたか?

今年は春に気候がよかったので、 まだ、パンジーがきれいに咲いているお宅も多いですね。

IMG_5014.jpg  

今年の入梅(つゆいり)は実に早いですね。

本来であれば、今、「植え替え」に「防虫剤の散布」にと、

入梅までに終わらせる時期で、ばたばたと動き回っているはずなのですが、

今年はまだまだその作業も終わっていませんので、正直あせっています[あせあせ(飛び散る汗)]

ついでに台風[台風]まできてしまうとは・・・・

IMG_5287.JPG
梅雨という季節は、本来
 
旧暦の二十四節気でいう「夏至」(現在の6月22日ごろ)をはさんで前後20日の雨期のこと を言っていたらしいので、
私たちは、大体6月のはじめから、7月の15日ごろまでを梅雨であるという基準に仕事を進めていっています
  
名前のとおり、「梅の実がちょうど熟す時期に降る雨」のことです。
  
しかし、今年はちょうど1週間くらい早いので、予定が天気によってかなり狂ってきてしまっています。
雨の日が多いので、思ったとおりに仕事が進んでいきません。
 
本当に私たちの仕事は、天気と気候に左右されてしまうのです。
   
Image115.jpg   
   
   では、なぜ 梅雨までに植え替えを済ませるのでしょうか?
 
 ・夏苗を梅雨の雨でしっかり成長させて、夏の暑さにも負けないしっかりとしたものにするため。
  
 ・梅雨が明けた後には、急に気温が上がり、暑い日々が続きます。そんなときに夏苗を植えても根付かず、だめになってしまう場合が多いから。
  
 ・植え替え時期にあわせて農家が生産しているので、その時期を逃すと、あまりいい苗はなくなるため。
  
 
 以上のような理由から、出来るだけ梅雨に入るまでに植え替えを終わらせようと頑張っているのです
 
 
まだ、植え替えが終わっていない方は、梅雨の晴れ間の日に早く片付けましょう。
欲しい花苗がなくなってしまいますよ。
  
  

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

暦の上ではもう夏です。 [旧暦でわかる花木の1年]

「夏もち~かづく八十八夜・・・・」と歌う「茶摘み」の歌にも歌われている
「八十八夜」とは、
 「立春」(今年は2月4日)から数えて88日目という日です。

その日が今年は5月2日。

そして、この歌で歌われている「夏」というのが
今年でいうと 5月6日の「立夏」のことです。

Image007.jpg



旧暦の二十四節気でいう夏の始まりです。
夏は、「立夏」に始まり、「立秋」の手前の「大暑」までを言います。

 立夏(りっか)  四月節  この日より夏になったという意味 <今の5/6頃>

 小満(しょうまん)四月中 陽気がよくなり、草木が茂る <今の5/21頃>

 芒種(ぼうしゅ) 五月節 麦を収穫し、のぎ(芒)のある植物の種をまく <今の6/6頃>

 夏至(げし)   五月中 1年でもっとも日照時間が長い日 <今の6/21頃>

 小暑(しょうしょ)六月節 本格的な暑さが増すころ <今の7/8日頃>

 大暑(たいしょ) 六月中 一年中で最も暑いころ <今の7/23日頃>


これらが 旧暦の上での「夏」です。


実際には、「大暑」ごろにやっと梅雨があけるので、暑さが増すのは、その後の8月上旬ごろとなると思います。

IMG_5028.jpg


暑さが増せば、害虫たちも活発に動き出します

「穀雨」の後のじっとりとぬれた所をこれ幸いと
ナメクジやアブラムシが活動し始めます。


Image004.jpg


そろそろ、今年2度目の「オルトラン」の粒剤でも撒いておくことをオススメします。


nice!(1)  コメント(1) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

虹はじめてあらわる 「虹始見」 でした [旧暦でわかる花木の1年]

IMG_5031M.jpg


よ~く見てください!! (写真をクリックしていただくと大きくなります)

配達の途中、雨の中、急に晴れてきたので、後ろを振り返ると虹が出ていました。
急いで、パチリ[カメラ]

最近、雨が多いですね。

今まで、お話してきました、
旧暦の二十四節気で言うと、今は、「穀雨(こくう)」
 新暦の 4/20頃~5/5頃まで の時期をいいます。

穀物を育てる雨が降る時期だから、そう呼ぶそうです。
田植えの準備が始まります。
本当に、雨が多くなってきましたよね。昔の暦はすごい!!

IMG_5014.jpg

しっかり雨に濡れて

IMG_5013.jpg


植物達も元気に大きくなってきました。

IMG_5011.jpg

この春雨で、桜は散ってしまいましたが、
その後に、八重桜、つつじ、ハナミズキ・・・・
と、順番に咲き出すのはなぜ?

Image023.jpg


植物達は、人間よりも正確に季節を感じているのでしょうか?

向かいの家の軒下に、今年もツバメがやってきました。
鳥達も正確に季節を感じているのですね。 すごい!!


では、
「穀雨」のこの時期の七十二候は、

・初候  「葭始生」   (意味 葦が芽を吹き始める ) 4/20~4/24
  読み あしはじめてしょうず

・次候   「霜止出苗」  ( 意味 霜が終わり稲の苗が生長する) 4/25~4/30
  読み  しもやみてなえいずる

・末候  「牡丹華」  (意味 牡丹の花が咲く )5/1~5/5 
  読み  ぼたんはなさく

 ちなみに、「二十四節気」や「七十二候」については、こちらのブログをご参考に!
 http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2011-03-21


「穀雨」が終わると、次は「立夏」
とうとう、田植えの時期が近づいてきました。

Image024.jpg

暖かくなってきましたので、ナメクジも活発に活動を始めたようです。

ゴールデンウィーク頃は、夏苗への植替えの時期になります。
パンジーやビオラもそろそろ伸びすぎになってくる頃です。

そして、同じ頃、
夏野菜(ピーマン、トマト、とうもろこし、なすなど)を植えるには丁度いい時期になります。
ゴールデンウィークに暇な方は、ガーデニングされてみてはいかがでしょうか?








nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

仕事中に花見です。 [旧暦でわかる花木の1年]

Image006.jpg

配達の帰りに、桜が綺麗だったのでお花見をして帰りました。


Image017.jpg

ホテルのラウンジから見た景色が綺麗だったので、ちょっと1枚!

Image015.jpg

河津桜でしょうか?もう終わりかけています。

岡山では丁度今頃が桜も見所で、きっと後楽園の桜も満開なのでしょうか?
今日は、お花見の人でいっぱいだそうですので、
その近くは避けて、桜狩り(さくらがり)をしながら帰りました。


今は旧暦の二十四節気で言うと 「清明」 という時期なります。
今年は4/5~4/19日までの間を「清明」と呼びます。
「清明」というのは、芽をだした草木がはっきりと何か判明できる季節 という意味です。
(二十四節気の詳しくはこちらをご参考に!http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2011-03-06 )

Image019.jpg
この時期、桜が咲きだす頃になると、なぜか
急に他の花が咲き出したり、
今まで棒だけだった木々から
ぽつんと芽が出てきたり、花木が動き出しますね。
皆さんの周りで、そんなことありませんか?

Image023.jpg
二十四節気をさらに1/3に分けた 「七十二候」
(こちらもご参考に! http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2011-03-21

「清明」時期の 七十二候 は、

 ・初侯・・・「玄鳥至」 (意味 ツバメが南からやってくる) 4/5~4/9
    読み つばめきたる

 ・次候・・・「鴻雁北」 (意味 雁はが北へ帰っていく) 4/10~4/14
    読み こうがんかえる

 ・末候・・・「虹始見」 (意味 雨の後に虹が出始める) 4/15~4/19    
    読み にじはじめてあらわる


Image499.jpg


雪柳が道いっぱい咲き乱れていました。
そろそろツバメも飛んでくる季節なんですね。

暖かくなってきたので、成長する花や木に液肥でも与えてあげましょう。



nice!(1)  コメント(1) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

旧暦の「春分」、花や自然はどう動く? [旧暦でわかる花木の1年]

今日は、2011年3月21日 「春分の日」です。

先日、お話した旧暦の二十四節気でいうと、
今日から4月4日までが「春分」にあたります。(今年はです。)

皆さんもご存知の様に
「春分の日」の今日は、昼と夜の長さが同じになる日。
(正確には昼のほうがほんの少し長いそうですが・・)

そうしてこれからだんだん
太陽が昇っている時間が長くなっていきます[晴れ]


この「二十四節気」は、しつこいですが
簡単に言うと 
太陽の黄道上の動きを24分割して、
春を3つ・夏を3つ・秋を3つ・冬を3つの季節に当てはめたもの ですが、

実は、この二十四節気をさらに3分割した期間を表す「七十二候」というものもあるのです。

この「七十二候」は、古代中国で、
季節の気象の様子や動植物の様子を表す言葉(短文)で表されているのですが
中国と日本とでは、少し時差があるので、
日本には江戸時代以降に日本の季節に合わせたものが作られたそうです。


IMG_3666.jpg


この説明を元にして

今日から始まる「春分」のさらに3つに分けた「七十二候」は、

・初候・・・「雀始巣 」 (意味 雀が巣を構え始める) 3/21~3/25
      読み すずめはじめてすくう

・次候・・・「桜始開 」 (意味 桜の花が咲き始める )3/26~3/30
      読み さくらはじめてひらく

・末候・・・「雷乃発声」  (意味 遠くで雷の音がし始める)3/31~4/4
      読み かみなりすなわちこえをはっす

ほほう[ぴかぴか(新しい)]と思いませんか?
旧暦を もっと知りたくなったのでは?

今年はどうでしょう?
これに、近い感じでしょうか?
少し、遅れているような気がしますので、
私は花の作業を少しずつずらしています。

桜の開花ももうすぐですね。
お花見が待ち遠しいのでは
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

虫が動き出す日ー啓蟄(けいちつ)に何をするの [旧暦でわかる花木の1年]

今日、2011年3月6日は、旧暦の二十四節気でいう啓蟄(けいちつ)」です。

IMG_1976.jpg


「二十四節気」というのは、

 旧暦では、1年が354日と考えられています。
 
 中国で、その昔、農民が農耕作業を正確に行うために 季節を正しく把握する目的で、
 1年を春夏秋冬の四季に区切り、それらをさらに6分割して作られた暦です。

 旧暦では 2/4頃の「立春」が1年の始まりと考えられているので

 立春(りっしゅん) 正月節  この日を基準に日を数える <今の2/4頃>
 雨水(うすい)   正月中  雪が解けて雨水になる頃 <今の2/20 頃>
 啓蟄(けいちつ) 二月節 冬眠していた虫が穴から出てくる頃 <今の3/5頃> 
 春分(しゅんぶん) 二月中 この日を境に昼が夜より長くなる <今の3/20頃>
 清明(せいめい) 三月節  芽を出した草木のなまえがの判断ができるようになる頃 <今の4/4頃>
 穀雨(こくう)    三月中 穀物を生育する雨が降る頃 <今の4/20頃>

これらを二十四節気では、 となります。

ちなみに、いまの暦で、2/4頃というのは、旧暦では1年を354日で考えていますので、新暦の365日とは、11日の差が出てきます。これを調節していくので、多少の誤差が出てきます。

IMG_1952.jpg



前回、ひな祭りの日に少し旧暦の話をして思い出したのですが、
私達、花屋にとって、旧暦は切っても切れない仲 でして、
この暦を基準にすると、花の成長や世話が手に取るようにわかります。

そこで、今年は、この旧暦に沿って、皆さんと花を育てて行くお話をしようと思いました。


IMG_1962.jpg




さて、それでは、旧暦に合わせて花の作業をしましょう。

少し過ぎましたが
「雨水(うすい)」 にあたる 2/20頃~3/5頃には、雪が溶け出し、芽が動き始めるので、
  これから動き出す花芽のために 肥料を与えます。 
  特に、春に花を咲かせる木には、油粕や骨粉をまぜた肥料を与えましょう。


「啓蟄(けいちつ)」 にあたる 3/6~3/20頃には、虫が目を覚まし動き出す頃なので、
  虫の対策をしましょう。
  オルトランなどの防虫剤をまいたり、また、ナメクジにも気をつけだしましょう。
  無農薬で栽培される方は、こまめに作物をチェックしましょう。
  虫も少ないうちなら退治しやすいはず。


さあ、目には見えなくても、もう春は、始まっています。
旧暦と共に、作業を始めましょう。

nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

桃の節句。桃と梅と桜の違いって? [旧暦でわかる花木の1年]

今日は、3月3日、桃の節句 ひな祭りです。
雛人形を飾って、桃の花と菜の花を飾り、菱餅や雛あられを食べてお祝いされたのではありませんか?

Image479.jpg



日本には、五節供と呼ばれる日があります。

人日(じんじつ)(1月7日) 七種の節供(七草粥を食べます。)
上巳(じようし)(3月3日) 桃の節供
端午(たんご)(5月5日) 端午の節供(菖蒲湯に入ります。)
七夕(たなばた)(7月7日) 七夕祭り 
重陽(ちょうよう)(9月9日) 菊の節供


そう、日付をみてわかるとおり、本来は、陰陽道で、その奇数が重なる日がめでたいとされ、
1/1 3/3 5/5 7/7 9/9が祝われたそうですが、これも本当は旧暦の日の話。

今年の旧暦の3月3日は、4月5日です。
その頃に桃の花が咲くので、桃の節供とされているのです。
桃の花は、まだ新暦のこの時期では、咲いていませんよね。


そうそう、そういえば、よく尋ねられるのが
桃と梅と桜の違い です。

同じピンクの花というイメージで見分けがつけにくいそうです。

簡単に言えば、
桃の枝は、まっすぐに伸びています。
横枝からまっすぐ上に向かって伸びていっている枝のものはだいたい桃です。
花は、花弁が5枚(八重咲きもありますが)で、花びらが米粒型のように長丸です。
つぼみは、枝から直接 ぷくっと出てきます。

Image006.jpg桃の写真です


梅の枝は、ぐいぐいと曲がり、バラ科なので手に当たると痛いとげがあります。
花は、花弁が5枚で、花びらは丸っぽい感じでしょうか。つぼみもまんまるとしていて、枝に直接ついています。

Image025.jpg梅の写真です


桜の枝は、美しい茶色の色をしています。ツルとした感じに光沢があります。
花は5枚で、花弁はとがったハート型です。つぼみはぐっと伸びた茎の先につきます。

Imageさくら.jpg桜の写真です


これでなんとなく区別できると思います^^


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー
旧暦でわかる花木の1年 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。