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手入れが苦手な人の宿根草と球根の庭(第4章)・・3年目の春 [自分で庭造り]

学校関係の行事が一段落しましたので、
ようやくお客様のお庭にメンテナンスに伺う時間が出来た今日この頃です。

4月の半ばを過ぎると、
今まで何もなかったような場所に
急に植物が芽吹いてきたりします。

寂しかった庭が急に緑に覆われ、花がちらほろ咲きだしますね。
まさに「春がきた」って感じです。

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以前から紹介しているように
お客様の中には、水遣りが苦手な方
水は遣らずに自然に降る雨に任せていますという方もいらっしゃいます。

日当たりが良い場所にある花壇では、
かなり過酷な状況にさらされて1年を乗り切っている花たちといえましょう。

それでも時期が来ると、ちゃんとけなげにまた顔をだし、成長している花があります。
最高に頑張り屋さんの花です。

知りたいでしょう。・・・[ぴかぴか(新しい)]

では、ご紹介しましょう。
3年目の花壇でもめげずにがんばっている花たちを!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

植えっぱなしでいける球根類は実に重宝ものです。
1度植えれば、毎年少しずつ成長して株を増やしていってくれます。

中でもオススメは、

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スズランスイセンです。春になるといち早く芽吹き、3月から4月のはじめにかけて毎年咲きます。
手間いらずです。


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上の写真は、シラン(紫蘭)です。
スズランスイセンが終わった4月の半ばから6月の始めにかけて咲く
赤紫色の花です。写真は、まだつぼみの状態です。


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この大きくて貫禄がある葉は、ジャーマンアイリスです。
菖蒲のような大きな花を咲かせます。
色は、紫、黄色の混色が多く、背が高く存在感のあります。
シラン(紫蘭)と同じ頃の4月後半から6月頃にかけて咲きます。
販売価格は高いのですが、1つ植えておくと毎年増えてきます。
花壇がぱっと華やかになりますので、オススメの球根です。


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低い位置に広がって花を咲かせるオキザリス
写真の下側のグリーンです。今ちらほら咲いていますが、
ピンク色の花がどんどん増えて、毎年花壇いっぱいになります。
花の時期は11月頃から翌年の春までと長いので、
本当にオススメの球根です。


写真の上の白い花は、ご存知の芝桜です。
芝桜は、3年目以降に威力を発揮したきますね。
急に大きく広がります。
植えてすぐには多少水遣りが必要ですので、
雨がしっかり降る前に植えるといいですよ。


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この白い花は、ローダンセマムという宿根草です。
花苗で売っているときは華奢な感じなので、こんなに忍耐強く育つなんて思えません。
ピンク色も可愛いですが、なんと言っても
葉がシルバーリーフであることが、可憐でいいです。
地面に植えてしまえば、水遣りが少なくても
忍耐強く育っているようです。


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こちらは、リナリア(姫金魚草)です。
よく、畑などでもみかけませんか?色鮮やかな花が綺麗です。
実はこれは、1年草なのです。
この花は、1度植えると、種を飛ばして、そこかしこと広がっていきます。
毎年、3月頃になると出てきて咲き出します。
始めに種をまいても簡単に育てることが出来るので
本当に安上がりで重宝します。

苗でうえると、根付くまで水が必要なので
種で植えることをオススメします。

リナリアには宿根草のリナリアプルプレアという品種もあります。
これは、しっかり水遣りが必要です。


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これは、ハーブのベルガモット(モナルダ)です。
7月~10月頃まで咲きます。
今、芽がでてきた所です。
夏の花の少ない時期に、華奢な花を咲かせて涼しげです。
花色は紫やピンク、しろなどがあります。
冬には何もなくなりますが、
毎年春になると順調に出てきます。

ミントやセージ、ラベンダーなどのハーブも
水があまりなくてもぐったりしながらも
がんばって耐えしのぐ植物です。


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このモサモサした葉は、ノコギリ草(アキレア)ですね。
白、黄色、ピンク、赤などいろいろな花色があります。
乾燥に強いので、毎年株を増やしてきてますよ。


こちらのお宅の花壇も大分植物で埋まってきました。
今年は、大手まりもたくさん花をつけています。

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中には、枯れてしまうものもあります。
でも、今紹介しました花は、
ほとんどのお宅で毎年順調に育っているようです。

枯れて汚くなったものさえ、綺麗に剪定していけば
いつも綺麗な花壇に見えます。
気が向いたときでいいのです。


どうぞ、ご参考に!!

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自分で庭づくり。いつ始めますか? [自分で庭造り]

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ふつう、庭づくりは、
家などの建物が建ちあがってから、
仕上げのように、最後に施工させていただきます。


ですから、
春に予定していたお庭の施工が
建物の工事の都合で2~3ヶ月伸びてしまい
夏へずれ込んできたりと
季節が変わってきたりすることも多々あります。
(花や木を植える上では季節は重要なんです。)


また、お客様の予算の都合で、
ご用意いただいていたお金が
建物に追加料金として流れていき
お庭はもう少し後で・・・
とか
あるいは、予算を変更して、もう1度プランニングし直したり
時には
キャンセルとなることもあり、

元の計画通りにはいかないことのほうが多いんです。[ふらふら]


お客様にもいろいろと都合がありますので仕方ないですよね。


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このブログを見ていただいている方も
そのような方は多いのではありませんか?

そこで、「庭造りは自分で」・・・となる方が大半では?

施工業者を断って、「自分で庭造りをします。」と宣言したものの
どこから手をつけていったらわからない!!と
全く、何もないままの庭の変なところに
1本だけ木を植えてしまった・・・・とか[わーい(嬉しい顔)]


よくある話です。


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庭造りを始める オススメの時期は春です。

なぜなら、暖かくなってくるし、
春ってなんだかやる気が出るじゃないですか?
物事を新たに始めるには間違いない季節ですよね。

それだけではありません。
出回る苗が多いので、お庭がイメージしやすいのです。




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たとえば、
落葉樹を植えるのならば、2月~3月がオススメなので、
まず、庭木(シンボルツリーなど)を植えるところから作業しだします。


常緑樹も3月~6月くらいまでに植えればいいので、
一緒に植えることが出来る最適な時期になりますよ。


特に花木は春から初夏にかけて咲くものが非常に多いので
花を見て選ぶことも出来、より、選ぶ楽しみがあります。




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そして、花壇用の花苗もたくさん出回ります。

春咲き球根は、花が咲いているものを買って
来年に向けて植え込むことが出来ますので、
花が咲いたときの花丈がわかりやすく、
植える場所を間違えません。


花苗は、
2月~3月には、冬から春にかけて咲く苗

4月には、春から初夏に向けて咲く苗が、

5月には、夏に咲く苗が 出回るので、

冬、春、夏の苗が一気にそろって植えることが出来ます。

後は秋に秋花の苗を植えたせば
1年を通した庭造りが簡単に出来るわけです


どうです?
春にお庭を作り出す気持ちがでてきたのでは?




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それでは、この1月~2月の間に しっかり、お庭の構想を練って

植えたい庭木や花に目星をつけていきましょう


その時には

こちらもご参考に!!↓

自分で庭造りのカテゴリー
  最後まで全部見ていただくことをオススメします。
http://poca2.blog.so-net.ne.jp/archive/c2303207508-1←クリック


始めるなら、今ですよ




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シンボルツリー・・・庭木はどう選ぶ?四季の花木編 [自分で庭造り]

お庭の仕事をさせていただく時に、
まずは、お客様の植えたい樹木や雰囲気をお尋ねします。

しかし、好きな樹木だけでは、お庭は成立しません。

やはり、季節感を感じていただくために、

それらの木をいったん配置してみて、
春、夏、秋、冬という四季のお庭の様子を頭の中で想像してみます

・・この花が咲き、次にこちらが咲いて、この葉が色づき、散った足元で、この花が咲く・・・
というように


そして、その季節の足りない部分を、
他の樹木や下草で足していって、
お庭に植える植物を配置を完成させていきます。


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*1年を通してお庭づくりをしないと失敗する

最近、知人が家を新築されました。

ご主人がご自分で庭を作られています。
その様子を見て、感じたことがあります。

「今(春)、出回っている花や木だけで、庭をうめていっていらっしゃいますが、これでは、夏や秋、ましてや冬には、見所のないお庭になっていってしまう。」
ということです。


特にメインになるお庭には、
部屋から見える範囲で、四季の移ろいを感じることの出来る植物を植えておきたいものです。

後から植えたせるスペースをあらかじめ確保しておき
季節が変わるたびに植え足して

1年を通して、庭造りを完成させていくつもりで
あせらず、作り上げていくことをオススメします。

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人気の樹木の四季の花時期や見所色別に探していただけるように表にまとめてみました。

始めの表は、中高木を
2つ目の表は、低木を

下線がついたものは常緑樹です。

花の色や花の時期、落葉樹や常緑樹を組み合わせて植えていただくと
四季を感じる素敵なお庭が出来ますよ。

どうぞ、ご参考になさってください。



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・下線が引いてある樹木は常緑樹です。

中高木の 花の時期と花色
  春(3~5月) 初夏(5~6月) 夏(6~8月) 秋(9~11月) 冬(12~2月)

ウメ

モクレン 

モモ

ハナミズキ

ナツハゼ

サルスベリ

ヤマモモ(実)

カエデ(葉)

フウ(葉)

ナンキンハゼ(葉)

ソヨゴ(実)

ツバキ

ソヨゴ(実)

ピンク

ウメ

サクラ

モモ

コブシ

エゴノキ

サルスベリ

フヨウ

ムクゲ

  ツバキ

(緑)

ウメ

モモ

モクレン

コブシ

ジューンベリー

クロモジ

カシ

エゴノキ

ナツツバキ

ヒメシャラ

ヤマボウシ

ハナミズキ

シマトネリコ

オリーブ

    ツバキ

ヤマモモ

トサミズキ

アカシデ   キンモクセイ  

モクレン

 

 

フヨウ

 

   


 




低木の 花の時期と花色
  春(3~5月) 初夏(5~6月) 夏(6~8月) 秋(9~11月) 冬(12~2月)

アセビ

ジンチョウゲ

ツツジ

トキワマンサク

カルミア

シャクナゲ

ヒペリカム(実)

サザンカ

ナンテン(実)

ガマズミ(実)

サザンカ

ナンテン(実)

ピンク

アセビ

ツツジ

ユキヤナギ

アジサイ

カルミア

シャクナゲ

アベリア

ブットレア

アベリア

サザンカ

サザンカ

(緑)

アセビ

ジンチョウゲ  

ツツジ

トキワマンサク

ユキヤナギ

コデマリ

ブルーベリー

アジサイ

シャクナゲ

クチナシ

シモツケ

ウツギ

ガマズミ

カルミア

ナンテン

アベリア

ブットレア

シモツケ

アベリア

サザンカ

サザンカ

ヤマブキ

レンギョウ

ヒペリカム ヒペリカム(実)    

 

 

アジサイ

ムラサキシキブ

ブットレア

ブルーベリー(実)

 

ノボタン

ムラサキシキブ(実)

ノボタン


 





こちらもあわせてご覧ください。
「シンボルツリー・・・庭木はどう選ぶ 方位編」
はこちらをクリック↓
http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2012-10-02

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理想の庭は 冬にも花咲く庭 [自分で庭造り]

2014年を迎えました。
明けましておめでとうございます。

今年もたくさんのお庭作りにかかわっていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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さて、寒い冬がやってきました。
家から出るのも寒いし、なかなかお庭の手入れなど出来ませんよね。
冬は庭は荒れ放題!!

当たり前ですよね。


でも、私の庭造りの理想は、「冬にも花の美しく咲く庭」なんです。

春に美しい庭を作れるのは当たり前の仕事。
だからこそ、冬にも美しい庭を作ることを一番の目標にしています。

「あそこのお庭は、冬なのに春みたいね。」
なんて言っていただけるように作ってあげたいんです。


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こちらは、2013年12月4日のお客様のお庭です。
宿根草のお庭なので、2年かかってやっと冬も美しいお庭になってきました。
夏の花や秋の花も冬までの長い間咲き続けてくれています。



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こちらは、2013年12月21日のお客様の駐車場入口の花壇です。
北側ですが、3年目のガザニアが黄色く茂り、2年目のナデシコが咲き続けています。
12月の始めにプリムラジュリアンを植え足しました。



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こちらは2012年12月のお客様のお庭です。
手前の黄色い花は3年目の「ウインターコスモス(ヒデンス)」です。
秋から春にかけての長い時期に可愛く咲いてくれますので、冬の花壇を明るくしてくれます。

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こちらがウインターコスモスの「イエローサンシャイン」という品種です。
横に大きく張っていきますので、オススメです。
可愛いでしょう。秋に出回る宿根草です。



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こちらは2011年12月の花壇です。
歯科医院の駐車場なので、車に当たる背の高いお花は植えれませんので
毎年、1年草の「ビオラ」や「プリムラジュリアン」などを植えています。
冬なので、1週間に1、2回お水遣りをしていただければ春まで咲き続けます。


「パンジー」は冬の寒い間花を休めますが、「ビオラ」は咲き続けてくれるのでオススメです。
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ビオラはパンジーより花の大きさが小さいものです。




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こちらのお宅も1年間いつでも花が咲き乱れる花壇です。
宿根草の間に1年草を植え替えていきますが、
いつも奥様のお手入れが整った花壇です。


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ここで、その他の 私が冬の花壇に使う、「冬でも美しく咲く花」を紹介しましょう。


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エリカ」です。
いろいろな種類のエリカがあります。
背が高くなります。1年中常緑で、とても重宝します。
ただ、夏に水遣りを忘れると枯れることがあります。

私が気に入っているのは、一番上の写真の「ホワイトディライト」という品種です。
始めは白い花なのですが、だんだん花色がピンク色に変化してきます。



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宿根ネメシア」です。
ピンク、薄紫、白のやさしい色合いの小さな花です。
非常に長い間咲き続ける強くて可愛い花なので、
私の中では、冬に欠かすことが出来ない花です。



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黄色い花が「アリッサム サクサテレ」です。
黄色い花は、冬花壇を暖かく見せてくれる効果があります。
2月過ぎごろから大活躍し始めますよ。宿根草です。



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手前の薄ピンクの花が「オキザリス」です。
球根がどんどん増えて、
秋ごろ、あちらこちらから緑の葉を地上いっぱいにふやしていき、花をたくさん咲かせます。

ピンク、白、赤、黄色などいろいろな種類があります。
植えっぱなしでいいので、楽ですよ。

私は、大きな三つ葉の「バリアヒルズ」が気に入っています。



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ピンクの粒々の花が「カルーナ」です。
カルーナもエリカのように常緑で、夏はクレストのように見えます。
白や薄ピンク、濃ピンクがあります。
寄せ植えなどに使うと他の花色が綺麗に見える花です。



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「バコパ」です。
最近私は、大輪品種の「バコパ コピア」を使います。
花も大きく、長持ちして大きく広がり見栄えがいいからです。


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こんな花たちが冬花壇のオススメの花です。

球根の「水仙や青い「ムスカリ」、「ヒヤシンス」などとあわせると
春までにぎやかな花壇が出来あがりますよ。

ただし、2年くらいは時間をかけて作りましょう。


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花と野菜を一緒に育てる・・・有機栽培/ポタジェガーデン [自分で庭造り]

突然ですが、「ポタジェガーデン」って聞いたことありますか?


ポタジェ」って言うのは、フランス語で「家庭菜園」のこと。

でも、日本で、「ポタジェカーデン」というと、

畝を作って野菜だけを育てる「家庭菜園」とは異なり、

レンガ敷きのいわゆる洋風の庭に、
ベンチやラティスを配して花壇を作り、
花や木を高低差をつけて植えるガーデンのその中に

野菜やハーブを色使い良く配置して
花やグリーンのように一緒に植えて楽しむ庭のことをいいます。


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最近、食物を農薬を使わずに安全に栽培したいとの声が高まり、
有機栽培、無農薬栽培を求める人々の間で、

この、花と野菜を「コンパニオンプランツ」として組み合わせて育てる
この「ポタジェガーデン」が注目を浴びてきているようです。


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ちなみに「コンパニオンプランツ」というのは
一緒に植えることで、病害虫を発生しにくくしたり、成長を促進したりと
野菜のためになる花や野菜、ハーブの事を言います。


有名なのは、

トマトの株元でバジルを植えておくと、バジルが水をたくさん吸収してトマトの余分な水分を除いてくれるので、おいしいトマトが出来る とか

ミントやタイム、セージは、モンシロチョウが嫌うので、
アオムシの発生を抑えられるため、アブラナ系の野菜の間に植えておくと効果があるなど・・・です。


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以前、私のブログで
何もない庭から自分で庭づくり
http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2012-04-22(←こちらをクリック)

というのを書きました。

ここのお宅に、最近、野菜とお花の混植ガーデンを作りました。
完全なるポタジェガーデンではありませんが、
洋風の菜園です。


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やが、てこの柵にトマトを這わせて、テラス側から子供が収穫できるようにします。

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黄色いナスタチュームは、大事なコンパニオンプランツ。アブラムシを防いでくれます。

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背の高いのは矢車菊。さわやかなブルーやピンクの花がガーデンの真ん中を彩ります。

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ミントやセージは、根を張りすぎるので、花壇を別に分けていますが、
こちらからの風が強いので、ハーブの香りで、ガーデンを害虫から守ってくれることでしょう。

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もっと、花と組み合わせて植えると、
よりカラフルなガーデンになり、楽しめると思います。


皆さんも挑戦してみてください。
きっと、楽しく野菜が育てられますよ。


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手入れが苦手な人の宿根草と球根の庭(第3章 成長編) [自分で庭造り]

前回、「宿根草と球根の庭」で紹介させていただいた方のお宅に
20日ぶりにお邪魔しました。

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しっかりと成長していました。

丈が伸びたもの、

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株が増えたもの、

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花が咲き終わったもの、
次へと世代交代を重ねて咲き続けているもの・・・・


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中には、枯れたものもあります。
でも、あまり気にしなくていいのです。
この庭で、育っていくものをしっかりと育てていけばいいのです。




去年植えたハナミズキも今年初めての花です。もう咲きそう

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モッコウバラもたくさんの花芽をつけています。

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少しずつ、自分たちの力で成長している宿根草や球根

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これからまた違う花が咲き、違う姿を見せてくれることを願います。


また、今後を紹介します。





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手入れが苦手な人の宿根草と球根の庭(第2章) [自分で庭造り]

前回、プロローグ編でお話させていただいた方のお宅の続きの話です。

花の手入れが苦手またはお忙しいくて庭の手入れをする時間がない
といった方は、やはり多く、
それでも,
花に囲まれた庭を作りたい方は、たくさんいらっしゃいます。

今回、作業させていただいたお客様は、まさにそんな方!!


前にお話させていただいた、去年1年間の様子を見ての反省点


 ①苦手な水遣りをクリア出来ていない。水をやらなければ育たない庭になってしまったのでは?

 ②夏場や冬場に美しく咲き続けた花が少なかった。厳しい環境に適応する宿根草を足す必要がある。

 ③剪定や誘引の必要がある手のかかる植物が多すぎるのでは?

をふまえ、



今回、改善し、植えなおしや植え足したものは

  ・水や養分を自分の体に蓄えて、成長を重ねる 「球根植物

  ・毎年、大きくはびこりながら、季節で枯れてまた季節が来れば自然に姿を現してくる 「宿根草や落葉低木

  ・色とりどりの美しい色で長い時間楽しませてくれる 「耐寒性の強いグリーン


これらを中心としたものにしてみました。

もちろん、費用は抑えた小さな苗ですが、水遣りが少なくても、ほぼ間違いなく年々育っていくものを中心に植えてみました。


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花を紹介しましょう。

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ピンクやブルーの藤をさかさまにしたような花が「ルピナス」です。
この花を真ん中のラインにしています。

ルピナスは、暑さに弱いため、真夏が暑すぎると年を越せないこともありますが、
種が落ちてまた来年も近辺から生えてきます。
乾燥に強いことと、長い時期、高さを出して咲いてくれるブルー系の花が春らしくていいですよ。

ルピナスの左の細長い葉は、もうすぐ咲く「黄色い水仙のティタティタ」です。
球根で、去年植えたものが出てきました。3月から4月にかけて咲き出します。

右の葉は、6月頃に紫の花が咲く「アガパンサス」です。
球根で、もともと植えていたものです。

左上に2つ並んだシルバーリーフが「セラスチューム」です。
白い小さな花を咲かせてどんどん広がっていきます。
花が終わっても真冬までは葉が美しく残ります。

セラスチュームの隣の赤やピンクの丸い花が「チロリアンデージー」です。
これも2年草といわれますが、結構長い間転々と増えていく重宝な花です。
これも水切れに強いですが、
苗のままでおいておくと水が枯れてしまうので、どこかに早めに植えてください。

ルピナスの花のラインに沿って「グラジオラス」の球根を植えています。
ルピナスと交代で夏に高さを出して咲いてくれる予定です。

ルピナスの近辺によく似た花の「ジギタリス プルプレア」も植えています。
ルピナスと少しずれて5月頃から開花する宿根草です。
写真には写っていませんでした。



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ルピナスの手前の赤い花が「アネモネ」。球根です。
紫や白、グリーンの花色があります。春の花です。

手前のブルーの花が「ミヤマホタルカズラ」です。
長く伸びて広がり、ブルーのじゅうたんのようになります。

左隣の小さな苗が「カワラナデシコ」夏から秋にかけて咲く宿根草です。

その後ろのピンクの札の苗が「ラクスパー」。和名は千鳥草。
フワーッとしたやさしげな葉と花が印象的です。

その隣の黄色の花の札の苗が「姫ひまわり
夏から秋にかけて咲く黄色い小さなひまわりの宿根草です。
これは、それほど背が高くならない品種です。

その隣が「忘れな草」。
小さな白やブルーの花を咲かせて、毎年どんどん増えていきます。

姫ひまわりの後ろに「アキレア」。和名ノコギリソウ。ハーブで言う「ヤロウ」のことです。
黄色い固まった花が咲きます。60センチくらいの高さになります。
西洋ノコギリソウには、ピンクや赤の色鮮やかなものがあります。
ボーダーガーデンに欠かせない花です。

緑の小さな支柱のところには去年植えた「山アジサイ」が芽をだしてきています。
枯れたかな?と思っていたのですがさすがにアジサイは強い。


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真ん中付近の白いマーガレットのような花が「ローダンセマム」の白。
毎年びっくりするほど増える宿根草です。花の時期が長く春先から夏の初めまで咲き続けることと、
葉の色がグレーがかっているので、グリーンとしても美しいやさしい色が重宝します。
ピンクもやさしい色で可愛いです。

ローダンセマムの左隣が、先ほど紹介したセラスチューム。
その向こうにあるシルバーリーフが去年植えた「アサギリソウ」です。
ヨモギの仲間なのでどんどん増えていきます。根付けば水切れに強くなります。
黄色い丸い花が可愛いです。

ローダンセマムの手前の白い小さな花が「芝桜」です。
3月から4月の庭に花のじゅうたんのように年々広がっていきます。ピンクや紫の花もあります。

芝桜の手前にあるクローバーのような葉のものは、去年植えた「オキザリス」です。
オキザリスも球根です。土の中でどんどん広がり、翌年にはあちらこちらから顔を出してきます。
ピンクや白、黄色、ミックスなどの花が咲き、種類によって葉の色の形も違うので、これも楽しめます。
オキザリスは春と秋に咲くものが多いので、1年に2回、長い期間楽しめる球根です。

ローダンセの向こうには「ヒヤシンス」の赤い花が咲いています。
ヒヤシンスもご存知のように球根です。

ヒヤシンスのそばには、

毎年ピンクの可憐な花を5月から6月に咲かす、宿根草の「シレネ ユニフローラ」、

夏にピンクや白の花を咲かせる「カクトラノオ(ハナトラノオ)」が植えられています。
去年から育っているハナなので、比較的強い花たちです。

手前の青い札の花は、茶色い葉の「アジュガ」です。
4月頃から紫色の花が咲きますが、葉の色を楽しむ目的で植えられることが多いです。
グランドカバーになります。常緑のカラーリーフです。

大雨の後の写真ですので、アネモネが重みで倒れていますが、すぐに立ち直るので大丈夫!!


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写真に写っていないところでは、こんな花が植わっています。

<グランドカバーとなる宿根草>

 ・ ピンク色の多肉葉の花「松葉菊」春から夏にかけて咲きます。

 ・ ピンクの小さな梅型の花がじゅうたんのように咲き広がる「ヒメフウロ」 夏から秋

 ・ 紫色の小さな星型の花「プラティア・プベルラ(天使の涙)」 初夏

 ・ ピンクの小さなクローバーのような花「ヒメイワダレソウ」6月から9月

<四季で移り変わる宿根草>

 ・背丈40センチほどでやさしいピンクの花が連なって咲く「ガウラ(ハクチョウソウ)」春~秋

 ・シソ科の薄紫色や白の花「カラミンサ

<球根植物>

 ・冬に咲く白い水仙「日本水仙

 ・春に咲くベル型のすずらんのような白い花「スノーフレーク

 ・春に咲くブルーの水仙のような花「シラー

 ・秋に咲く「サフラン

 ・夏に咲く紫色の「アヤメ


     
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



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アプローチ反対側の花壇です。

お花を紹介しましょう。

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真ん中の長い葉の塊が「フリージア」です。球根です。
これは黄色ですが、白や紫、ピンクや赤もあります。
この球根も来年以降はいろいろなところから出てきます。

その手前が3月から4月にブルーのつぶつぶした花を咲かす「ムスカリ」です。
小さな球根です。横にどんどん広がっていきます。

その左が「アッツ桜」。
これも球根です。ピンク色の花を4月頃に咲かせます。

アッツ桜の向こうの白い粒つぶした花が「カルーナ」です。
去年の秋に植えました。冬場に綺麗なグリ-ン色の葉が残りピンクや白の花を咲かせてくれるのでとても重宝します。ただ真夏に水切れで枯れてしまうことがありますので心配です。

この花壇は、5月に白い花を咲かせる「ハナミズキ」の木

そして、アジサイのような白い花の集まり「オオデマリ」の低木

マメ科の低木の紫色の「庭藤」などを去年植えました。

どれも5月から6月にかけて咲き出しますので楽しみです。

夏から秋にかけてはアキレアの黄色の花が元気に咲く予定です。




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門の中に入って、玄関横の花壇です。


去年の冬に植えた「葉牡丹」の塔が立ってきています。
住人の方が 「これが可愛い」と残しています。


葉牡丹の後ろの木が 移植してきた「モミジ」です。ここに来て、ぐんと大きくなりました。



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葉牡丹の前の 紫色の低い花が去年植えた「芝桜」です。

他には、
黄色い花を春から秋にかけての長い間、しっかり咲かせる宿根草の「ガザニア」。

金魚のようなひらひらした花を冬から春に咲かせる「金魚草
これも根付けば毎年どんどん増えてきます。

夏場にグランドカバーとなる「宿根バーベナ タピアン
(バーベナは宿根のものと1年草とあります。宿根バーベナには、タピアン、花手毬シリーズが有名です。)

などが去年から育っています。


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ハローウィンのかぼちゃが残る中、

真ん中の青い花は「忘れな草」。これも勢いのいい宿根草。

かぼちゃの隣の小さな木が、白い花がいい香りの「くちなし
これは常に虫に葉を食べられて、なかなか成長しません。
よっぽどおいしいのでしょうか?


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この紫色の花は「コバノランタナ」です。
大きく成長して低木になります。
低い位置で刈り込めば、横に横に伸びて垣根のようにすることも出来ます。
春から秋まで咲きながら成長していくので、広い場所では重宝しますが、
狭いところでは困ることも・・・
ただ、ほおって置いても成長するので、とても楽な花です。





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そして、ハーブコーナーには

おなじみの多年草「イングリッシュラベンダー」

タイム」や「ミント」、「オレガノ」、

カモミール」の白い花

夏に咲く「ベルガモット」 

春に咲くブルーのさわやかな花の「キャットミント

などは、花壇を彩る花としてもオススメです。


これらは、オリーブの木の下で、しっかり育っています。

ハーブは見た目と違って、とにかく雑草のように強くたくましいですので、オススメです。




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と、まあ、まだまだ小さな1年生2年生の苗ですが
どの花も木も水切れに強く、たくましく大きく育つ球根や宿根草です。


これから数年にかけて、背丈も伸び、株を増やしを繰り返して、
美しい花壇になるように配置しています


皆さんのお宅では、怖がらずにとりあえず植えてみて、育ち具合を知り、
背の高さにあわせて配置換えしたりしながら、
やり直しを繰り返して植えていってみてはどうでしょう。


その家にあった花は、植えてみないとわからないものですよ



また、今後の様子も紹介します。 お楽しみに!















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手入れが苦手な人の宿根草と球根の庭(プロローグ) [自分で庭造り]

庭づくりってやってみないとわからないものなんですよ。

なぜなら、 「そこに住む人があっての庭」 だからです。


光の当たり具合や風の当たり具合などはある程度予想できます。

お客様の要望・・どんな庭にしたいか!・・を伺い
それに見合った木や花を植えたつもりでも
それを育てていくのは そこに住む人の手にかかっています

水遣り具合、その後の剪定などが苦手な住人であれば
せっかく綺麗になった庭が、5年後には荒地のようになってしまう・・・

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だからこそ、そこに住む住人の管理具合を把握して、
その方でもずっと綺麗な庭を保てるように改善を重ねていかなくてはならないのです

そうして数年後、その家の環境にも人にも見合った理想の庭が完成となるのです。


でも、それが一番難しいところでもあり、楽しいところでもあります。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨年より、携わらせていただいているお庭の話をしましょう。

もともと、ご自分で、いろいろと植えてお庭造りをされていたのですが、
「もうギブアップです。まとまらない!!」とのことで、
アプローチ付近をReガーデンさせていただくことになりました。

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この方の理想は、
手入れ(水遣りや草抜きもふくめ)が苦手なので、あまり手がかからない花や木で、
将来は自然に生えてくるような庭。ナチュラルな庭のイメージだそうです。

もちろんあまり予算をかけないことがbest!なので、
小さな苗から毎年大きく育てていくことにしました


2012年初夏
初めの年は5月から6月にかけての作業。
オリーブやハナミズキなどの比較的手入れの簡単な樹木を植え、
今、すでに育っているものを残して、植えなおしながら、
あいたところに宿根草を足して、作りこんでいく作業をして夏を迎えました。

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南から、何もさえぎることなく当たり続ける日差し と、
水遣りの苦手な住人

その必死な水遣りにもかかわらず
夏の暑さにやられてしまった苗も多々ありました。

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そして、容赦なく育つ雑草に埋もれて負けてしまった宿根草もあり、
やがて、秋へ・・・

雑草を抜き、伸びきった宿根草を剪定し
春に咲く宿根草や球根を少しプラスして植え、春を待ちました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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2013年春
2年目を向かえ、去年1年間の庭の様子と住人の手入れ具合を思い返してみました。


果たして住人の求めていた庭に近づけることが出来ていたのでしょうか?


 <反省点>
 ①苦手な水遣りをクリア出来ていない。水をやらなければ育たない庭になってしまったのでは?

 ②夏場や冬場に美しく咲き続けた花が少なかった。厳しい環境に適応する宿根草を足す必要がある。

 ③剪定や誘引の必要がある手のかかる植物が多すぎるのでは?


これらの反省点を踏まえて、2年目は、

 水遣りや剪定などの手がかかりにくいナチュラルガーデンを目指し、
植えなおし、植え足しをしていくことにしました。


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次回 「手入れが苦手な人の宿根草と球根の庭(第2章)」に続く









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シンボルツリー・・・庭木はどう選ぶ?方位編 [自分で庭造り]

何もない庭からの自分で庭造りを始める時、


「庭に木を植えたいけれど、何を選べばいいのか?」

「気に入った木はあるけれど、自分の庭にはあっているのか」


・・・など、不安だらけで結局選べずに終わっていませんか?




確かに、私たちも、庭木を選ぶときには、

・庭のコンセプトにあっているか?(和風洋風など)

・方角、日当たり具合いはこれでいいのか?

・将来の高さは、どのくらいになっていくのか?

・落葉樹か常緑樹か?

・花が咲いたり実のなったりする季節がかぶってはいないか?

  など、ものすごく考えて選びます。




ただ、そうなってくると選びにくくなるので、
今日は、木を植える方位に沿って庭木を考えて行きましょう。


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① 東側に向く庭木

  東側は、午前中のやわらかい日差しがあたる場所です。
  建物の建ち具合によっては、午後からはほとんど日が当たらない場合もあります。

  強い日光を避けたいやわらかい葉の樹木が合う場所です。

  このような場所には、寒い冬には葉を落とし、家に朝日を当ててくれる
  落葉樹を中心に選んでいくことをオススメします。

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 エゴノキ・・・・写真の様に下向きの白い小さな花が咲く

 夏椿、ヒメシャラ・・・夏に椿のような白い花が咲く

 カエデ類・・・・いわゆるモミジと呼ばれる手の形をした葉

 イヌシデ、アカシデ・・・雑木林によく見られる穂が垂れ下がる木

 ウラジロ・・・・葉の裏が白く、薄手の葉。秋には赤い実がなる

 クロモジ・・・・爪楊枝でも有名なよい香りの黒い枝。黄色い花が咲く

 カツラ・・・・ハート型の葉が秋には黄色く染まる。高木になる落葉樹

 ハナミズキ、ヤマボウシ・・・一番人気の樹木。花や葉、秋の紅葉まで楽しめる

 ジューンベリー・・・別名アメリカザイフリボク。薄い丸い葉と白い花、赤い実と1年中楽しめる。

など。



  東側に向く庭木は、西日が苦手なので、当たらなければ南側でもOKです。





② 南側に向く庭木

 南側は、一日中強い日差しがあたる場所です。
 建物の建ち具合によっては、西日も当たる場合があります。

 主にリビングなど、家族が集まる部屋が位置するところでもありますので、
 1年中花や実、紅葉などを楽しませてくれる樹木
 あるいは、光の必要な果樹などを植えるとよいでしょう。


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 桜・さくらんぼ・・・大きく成長しすぎるので、家から離れた場所に植えるといい

 サルスベリ・・・・夏に華やかな色の花を咲かせる落葉樹

 柑橘類・・・・・みかん、レモン、ゆずなど。東では日照不足

 金木犀・・・・・秋にオレンジ色の芳香のある花が咲く常緑樹

 コブシ、モクレン・・・春に大きな花を咲かせる落葉樹

 ニセアカシア・・・・白い小さな芳香のある花が夏に咲く落葉樹。強い

 ソヨゴ・・・・・秋に赤い実をつける常緑広葉樹。西日は葉が焼けるので苦手。

 ノウゼンカズラ・・・夏にオレンジ色の花が咲くつる性の落葉樹
  
 梅、 ビワ、柿  など




③ 西側に向く庭木 


 西側は、特に日差しが強く当たる場所になります。
 「西日に強い」ということが第一条件になります。

 南側に向く木でも、西側に植えることが出来ますが、
 特に西日が強い場所には、葉やけに絶えることが出来る
 葉が硬くて分厚い常緑広葉樹が向いています。
 
 陽樹されるオリーブや山によく生えているクヌギやコナラなども大丈夫でしょう。


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 オリーブ・・・・・陽樹の代表。グレーの葉が洋風の家によく似合う

 カナメモチ・・・春と秋に真っ赤な新芽が伸びるレッドロビンで有名

 クロガネモチ・・・秋に赤い実をつける常緑広葉樹

 サザンカ・・・・秋から冬にかけて美しい花を咲かせる常緑樹

 シマトネリコ・・・初夏に白い花を咲かす人気の半常緑広葉樹。どの方位でも育つ万能樹

 ヤマモモ・・・・和風洋風どちらにも合う。どんな場所にも丈夫に育つ。 

など





④ 北側に向く庭木


 北側は、夏と冬に当たる光の量がかなり違って来る場所です。
 建物の建ち具合にもよりますが、植物にとってはかなりの悪条件となる場所です。

 また、屋根があったり、雨水もあたらない場所の場合は
 木を植えても育ちませんので、樹木を植えないほうがいい場所です。

 背の低い日陰でも育つ植物ヒイラギナンテンやヤブラン、リュウノヒゲ
 などを利用して植栽することをオススメします。


 多少日差しが入る北側なら

 イヌマキ、コウヤマキ・・・生垣などに使われる松のような常緑針葉樹

 アセビ・・・・春に赤や白の藤のような花を咲かせるツツジ科の低木

 クチナシ・・・・初夏に甘い香りのする白い花を咲かせる常緑樹

 珊瑚樹・・・・赤い実のなる常緑樹。どの方角にも強い。北側では虫がつきやすい。

など




<写真がなかなか集まらないので、
このブログを参考に図鑑やパソコンなどで樹木を調べてみてください。>



もちろん、ご紹介した方位は、
その方位でなくては育たないというものではありません
適している というだけのことです。

また、東でも南でも大丈夫。というものや南でも西でも大丈夫というものもあります。
どうぞご参考までに庭木を考えてみてください。




「シンボルツリー・・・庭木はどう選ぶ 四季の花木編」も
あわせてご覧ください。↓
http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2014-04-20
  
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何もない庭からの庭造り2(絵を描いてみましょう) [自分で庭造り]

最近、「何もない庭から自分だけに庭へ」という
私が以前書いたブログをよく見ていただいているようですので、

実際にアドバイスさせていただいた方の例をご紹介しましょう


新しい家を買ったけれど、ご主人が玄関部分のアプローチだけ ご自分で作られているそうで、何もない庭を何とかしたいそうです。

シンボルツリーなどの木をどこに植えていいのかもわからず、鉢にストック状態だそうです。


<家の平面図を描いて考えましょう。>

まず、1枚の紙に家の上から見た図面を簡単に書いていただきました

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方位などはどちらでもいいのです。描ける範囲で、正確に家の位置と庭の敷地に部分を書きます。
家の中の台所、リビング、トイレお風呂、玄関、勝手口などの位置も書き入れてください。

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家を建てた時の図面があれば、よりいいのですが・・・・



②次に、将来一応予定しているものがあれば、その位置を入れていきます

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こちらのお宅では、ご主人が船の趣味をお持ちで、船をしまう車庫を奥の部分につくる予定があります。
ですからそのための通路と倉庫の部分を描きいれました。


③次に方位を入れます。方位磁石があれば、それを使えばいいですが、なければ、丁度午後12時に太陽の位置がどこにあるか観察してください。それがほぼ真南です。


光の当たり具合や、陰になる時間帯を把握して植えていけば、日当たりの必要な植物や日陰の好きな植物を植え分けできますね。

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方位がわかり、庭に出来る部分 がはっきりしてきました。

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ピンク色の部分が庭として花や木を植えていける部分です。


④次に水の配管、ガスの配管、電気の配線等がどうなっているかを調べます
土を掘っているうちに壊してしまったら大変ですので、図面で調べたり、業者に聞いたり、
水廻りを見たりすると大体わかります。


庭の水栓の位置を描きいれます。また、庭の傾き具合、雨水のたまり具合や流れ具合を観察し、気になるところは書き入れましょう。

こうすることで、この家での水の流れ方、たまり方を確認できます。水がたまる位置に水の必要な植物を植えておけば育てやすいですし、土地の傾きを把握しておけば、水遣りもしやすくなります

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こちらのお宅では、用水のほうに流れていくようですが、
真ん中のあたりがへこんでいて、そこにコケが生えやすいとのこと。真ん中に水の必要な木を植えましょう。


⑥光、水を調べれば後は、風の吹き具合あたり具合を考えます
おもにこの家では、どこからの風がきついのか?
どの方位からどのように吹く風が多いのか?などです。

風を調べると風の通り道をさえぎったり、分けたり、作ったりしながら木を植えることで、家や庭に心地よい風の流れを作ることが出来ます。


この光と水と風を調べて、木を植えるところを決めていくのです



さて、ここで、このお宅のご希望を考え合わせていきます。

希望は
・ご家族がみんなでバーベキューが出来る庭にしたい。

・奥様のハーブガーデンを作りたい。

・枕木やウッドなどを利用した自然な感じの庭にしたい。

・今、木がオリーブ2本、金木犀1本(苗木)、銀木犀(苗木)があるので、庭に植えたい。



今までのいろいろを考えていきます。

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まずオリーブの位置です

オリーブは陽樹といって日の光が大好きですので、
日当たりが良く、さらに水がたくさんいるので、
先ほどの調査で水がたまり安い真ん中に1本植えます。

もう1本は、リビングに日陰を作ってくれる位置に植えます。


バーベキュー棚を作り、仕切り代わりにします
レンガやブロックで出来ますので、ご自分でも作れるでしょう。

キッチンと勝手口の位置から考えて、水栓もあることからこの位置がBESTでしょう。

こうなると、ここにも日陰を作る大きくなる木の存在がバーベキュー棚の向こうに必要です。
将来ではなく、今、大きな木を1本植えるようにするといいでしょう。


後は金木犀、銀木犀の位置です。
日差しの強い西側でも大丈夫の木ですので、
西日をさえぎれ、そしてハーブ園へと向かう位置にあれば、かぜの流れを作り、香りを楽しめますよね。

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将来の船の倉庫はどこまで基礎地盤を取るかがわかりませんので、
倉庫の側は空けておくほうが今は無難です。
倉庫が出来てから必要なら木を植えましょう。


こうなると、ハーブ園は一回り散歩できるようにとっておけば、癒しの場となるでしょう
まず、散歩できる通路を1本作り、
ベンチを置いたり、石を置いたりしながら通路に沿って作っていけばいいでしょう。

そして将来の想像は膨らんでいくのではないでしょうか?

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このように1つ1つ考えていけば、お庭の予定図が出来ていきます。

後はあなたが、動くだけです。

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やはり、図にしていくと、創造しやすくなりますよ。

ご夫婦、家族で相談しながら、やってみてください。











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