続 除草剤を知りましょう!(除草剤の疑問?質問?) [園芸豆知識]
前回、除草剤のお話をしました。
世間では除草剤について知らないことや勘違いしていることがたくさんあるようです。
今回は、補足のお話です。
今日は、私が実際にお客様質問されたことや
お話の中で勘違いされているなと感じたことについてお話いたします。
きっと、「私も・・・」と思い当たることがありますよ。!!
・「除草剤を撒くと、土に液がしみこんで、そこに何を植えても枯れてしまう」「土が悪くなって、もう作物など出来ない」と思っている。
前回お話しましたが、除草剤には、「茎葉処理剤」 というタイプのものがあります。
主に、液体のタイプが多いです。
有名な 「ラウンドアップマックスロードAL」 「ターンアウト液剤」 「草退治シャワー」 などがその例です。
これらの除草剤は除草の有効成分が 「グリホサート」 (グリホサートイソプロピルアミン塩) という アミノ酸である「グリシン」と「リン酸」との誘導体です。
土に落ちた成分は、短時間で土壌粒子に吸着し、除草剤としての効果を失います。
その後、微生物によって水や炭酸ガスなどの自然物に分解され、土中には残らないように出来ています。
(ラウンドアップマックロードALのイメージ図より参照)
ですので、1週間も置けば十分なくらい、また、花壇などとしても利用できるようになります。
液体タイプの「茎葉処理剤」という除草剤をご使用ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「粒タイプ」と「液体タイプ」はどちらが便利なの?
除草剤にはいろいろとありますが、
ホームセンターなどで売られている除草剤で、
誰でも簡単に使えそうな除草剤には 形状に2つのタイプがあります。
① 粉や粒をふりかけのように振って撒くタイプ
→「土壌処理型」 の除草剤
② 液体になっていて、そのまま使用したり、薄めてジョロや噴霧器で撒くタイプ
→「茎葉処理型」 の除草剤
<2タイプには、使用の仕方に大きな違いがある>
①粒タイプの除草剤は、
土にぱらぱらと撒くと土中に薬の成分が浸透していき、雑草の根が成分を吸収することで、雑草が枯れる仕組みです。
・効果の持続性・・・根から吸収するため、雑草の芽が出る前に枯れてしまうので、長い間効果があります。
・効果の出るまき時・・・土にしみこむので、雨の後地面が湿っているときや、水を撒いた後など。
・効果の出るまでの時間・・・1週間~2週間経たないと効き始めません。急ぐ場合はダメです。
・効果のでる丈・・・あまり長く成長していると上まで効きません。10センチ程度に刈り込んでから撒きましょう。
・土や樹木への影響・・・土の中へしばらく残るため、植物などは当分植えられません。また、根から吸収するため、近くの樹木も枯らしてしまう可能性があります。
・注意すること・・・雨が降る前に撒いてはいけません。流れて思わぬものも枯らしてしまったり、用水などに流れて生き物に被害が出ることがあります。
大切な植物の近くに撒いてはいけません。
②液体タイプの除草剤 は、
雑草の茎や葉全体にかかるように散布すると、茎や葉から成分を吸収し、根まで枯れて行きます。
・効果の持続性・・・除草剤がかかった雑草は枯れますが、成分は土の中で分解されるため、土の中の芽までは枯れません。すぐそばから新しい芽がでてくることもありますので、効果が長いとはいえません。
・効果の出るまき時・・・葉がぬれていると浸透しにくいため、晴れた日に撒くほうが効果的です。
・効果の出るまでの時間・・・どちらかというと早いので、1週間後には枯れてしまっているものが多いです。急ぐ場合は、液体タイプがいいです。
・効果のでる丈・・・草や葉がしっかり育っているほうが吸収しやすいので、15cm以上は伸びているほうが効果的です。カットしないで撒きましょう。
・土や樹木への影響・・・根からは吸収しないので、液がかからない限りは枯れることはありません。土の中で早く分解されるので、土への影響もありません。
・注意すること・・・残った液体の除草剤を川や用水や排水溝に流したり、洗ったりしてはいけません。容器など水洗いしたときには、下水に流さず雑草の上に撒いてください。
このように、粒タイプと液体タイプは、真反対の特徴を持っています。
どちらが便利かとはいえません。
ただ、「液体のタイプ」の方が、効果の早さ、土や他の植物への影響などを考えると使いやすいのではと思います。皆さんがその特徴をよく理解して、選んでいただければと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・垣根の根元に除草剤を撒いても木は枯れませんか?
先ほども、「粒タイプ」と「液体タイプ」の違いのところでお話しましたが、
「粒タイプ(土壌処理剤)」の場合は、木のそばに撒くと徐々に枯れてくると思います。
「液体タイプ(茎葉処理剤)」の場合は、
液剤が飛び散って垣根の木にかからないように、
垣根の手前に防護板などをたてて撒いていけば
比較的大丈夫ですが、
たとえば、根が地上部に張り出して見えていたりするときには枯れる心配がありますので、
大切な木の近くには撒かないほうがいい と思います。
実際に除草剤には用心のため、「大切な木からは1mほど離れた位置でご使用ください。」などと書かれています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・除草剤は、何回でも同じところに撒いてもいいのですか?
除草剤の容器の裏面などに、農薬取締法に基づく、「グリホサートを含む農薬の総使用回数」というものが作物や場所別に表示されています。
もし、なければ、インターネットで、その除草剤名を検索してみてください。
詳しい使用方法などが検索できるはずです。
農家の方はご存知の上ご使用されていると思いますが、
一般の方は、主にお庭などに撒くので、
牧草、樹木等などの表記を確認してください。
たとえば、「3回以内」 などとなっていますね。(除草剤によって違いますよ。)
この3回とは、1つの雑草の生育期に対する回数です。
雑草は、植物ですので、大体1年の決まった時期に生育し、枯れていきます。
多年生雑草も暖かい時期に現れ、寒い時期には休んでいます。
ですので、大体1年につき何回 とその表示回数を当てはめていただければよいかと思います。
ご家庭の同じ場所での使用は、1年に2~3回以内 にしておくのが良いかと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・芝生の中にたくさんの雑草が生えてきました。除草剤を撒いたら芝が枯れますか?
今は、「芝生専用の除草剤」が販売されています。
もちろん粒剤も液剤もあります。
例)シバキープ 、 シバニードシャワー 、 MCPP液剤 など
芝生に生える雑草といっても、種類はいろいろです。
前回のブログで書きましたが、まずは、ご自分のお宅の雑草の種類をお確かめください。
前回ブログ「除草剤を知りましょう」こちらをクリック↓
http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2013-10-24
イネ科の雑草か広葉雑草かの分類。
一年生雑草か多年生雑草かの分類。
その雑草にあった除草剤を選び使用することで、除草の効果が上がります。
また、雑草が生える前の時期に予防するには、粒剤を!
生えた後、除草するなら、液剤を 使用するなど使い分けが出来ます。
粒剤、液剤は先ほどお話しましたように違いがあります。ご確認ください。
中でも、芝生の雑草を除草する場合、気をつけなければならないことは、
高温時(真夏)には、除草剤をまかない。ということです。
なぜなら、芝生も暑さで弱っている時期なので、枯れやすいからです。
たくさんお話しましたが、
これで、随分と除草剤について詳しくなったではありませんか?
除草剤は、忙しい方やかがんで草抜きが出来ないお年寄りの方などの雑草の駆除を助けてくれる便利なものです。
でも、農薬であることは、間違いありません。
ただ、農薬は、わが国の基準の下で、研究と実験を重ねて、
人間の生活に 危険ではない と定める基準に基づいて販売されています。
きちんとした使い方をすれば、安心して使えるものですので、
しっかり勉強して、間違いのないように使用してください。
世間では除草剤について知らないことや勘違いしていることがたくさんあるようです。
今回は、補足のお話です。
今日は、私が実際にお客様質問されたことや
お話の中で勘違いされているなと感じたことについてお話いたします。
きっと、「私も・・・」と思い当たることがありますよ。!!
・「除草剤を撒くと、土に液がしみこんで、そこに何を植えても枯れてしまう」「土が悪くなって、もう作物など出来ない」と思っている。
前回お話しましたが、除草剤には、「茎葉処理剤」 というタイプのものがあります。
主に、液体のタイプが多いです。
有名な 「ラウンドアップマックスロードAL」 「ターンアウト液剤」 「草退治シャワー」 などがその例です。
これらの除草剤は除草の有効成分が 「グリホサート」 (グリホサートイソプロピルアミン塩) という アミノ酸である「グリシン」と「リン酸」との誘導体です。
土に落ちた成分は、短時間で土壌粒子に吸着し、除草剤としての効果を失います。
その後、微生物によって水や炭酸ガスなどの自然物に分解され、土中には残らないように出来ています。
(ラウンドアップマックロードALのイメージ図より参照)
ですので、1週間も置けば十分なくらい、また、花壇などとしても利用できるようになります。
液体タイプの「茎葉処理剤」という除草剤をご使用ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・「粒タイプ」と「液体タイプ」はどちらが便利なの?
除草剤にはいろいろとありますが、
ホームセンターなどで売られている除草剤で、
誰でも簡単に使えそうな除草剤には 形状に2つのタイプがあります。
① 粉や粒をふりかけのように振って撒くタイプ
→「土壌処理型」 の除草剤
② 液体になっていて、そのまま使用したり、薄めてジョロや噴霧器で撒くタイプ
→「茎葉処理型」 の除草剤
<2タイプには、使用の仕方に大きな違いがある>
①粒タイプの除草剤は、
土にぱらぱらと撒くと土中に薬の成分が浸透していき、雑草の根が成分を吸収することで、雑草が枯れる仕組みです。
・効果の持続性・・・根から吸収するため、雑草の芽が出る前に枯れてしまうので、長い間効果があります。
・効果の出るまき時・・・土にしみこむので、雨の後地面が湿っているときや、水を撒いた後など。
・効果の出るまでの時間・・・1週間~2週間経たないと効き始めません。急ぐ場合はダメです。
・効果のでる丈・・・あまり長く成長していると上まで効きません。10センチ程度に刈り込んでから撒きましょう。
・土や樹木への影響・・・土の中へしばらく残るため、植物などは当分植えられません。また、根から吸収するため、近くの樹木も枯らしてしまう可能性があります。
・注意すること・・・雨が降る前に撒いてはいけません。流れて思わぬものも枯らしてしまったり、用水などに流れて生き物に被害が出ることがあります。
大切な植物の近くに撒いてはいけません。
②液体タイプの除草剤 は、
雑草の茎や葉全体にかかるように散布すると、茎や葉から成分を吸収し、根まで枯れて行きます。
・効果の持続性・・・除草剤がかかった雑草は枯れますが、成分は土の中で分解されるため、土の中の芽までは枯れません。すぐそばから新しい芽がでてくることもありますので、効果が長いとはいえません。
・効果の出るまき時・・・葉がぬれていると浸透しにくいため、晴れた日に撒くほうが効果的です。
・効果の出るまでの時間・・・どちらかというと早いので、1週間後には枯れてしまっているものが多いです。急ぐ場合は、液体タイプがいいです。
・効果のでる丈・・・草や葉がしっかり育っているほうが吸収しやすいので、15cm以上は伸びているほうが効果的です。カットしないで撒きましょう。
・土や樹木への影響・・・根からは吸収しないので、液がかからない限りは枯れることはありません。土の中で早く分解されるので、土への影響もありません。
・注意すること・・・残った液体の除草剤を川や用水や排水溝に流したり、洗ったりしてはいけません。容器など水洗いしたときには、下水に流さず雑草の上に撒いてください。
このように、粒タイプと液体タイプは、真反対の特徴を持っています。
どちらが便利かとはいえません。
ただ、「液体のタイプ」の方が、効果の早さ、土や他の植物への影響などを考えると使いやすいのではと思います。皆さんがその特徴をよく理解して、選んでいただければと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・垣根の根元に除草剤を撒いても木は枯れませんか?
先ほども、「粒タイプ」と「液体タイプ」の違いのところでお話しましたが、
「粒タイプ(土壌処理剤)」の場合は、木のそばに撒くと徐々に枯れてくると思います。
「液体タイプ(茎葉処理剤)」の場合は、
液剤が飛び散って垣根の木にかからないように、
垣根の手前に防護板などをたてて撒いていけば
比較的大丈夫ですが、
たとえば、根が地上部に張り出して見えていたりするときには枯れる心配がありますので、
大切な木の近くには撒かないほうがいい と思います。
実際に除草剤には用心のため、「大切な木からは1mほど離れた位置でご使用ください。」などと書かれています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・除草剤は、何回でも同じところに撒いてもいいのですか?
除草剤の容器の裏面などに、農薬取締法に基づく、「グリホサートを含む農薬の総使用回数」というものが作物や場所別に表示されています。
もし、なければ、インターネットで、その除草剤名を検索してみてください。
詳しい使用方法などが検索できるはずです。
農家の方はご存知の上ご使用されていると思いますが、
一般の方は、主にお庭などに撒くので、
牧草、樹木等などの表記を確認してください。
たとえば、「3回以内」 などとなっていますね。(除草剤によって違いますよ。)
この3回とは、1つの雑草の生育期に対する回数です。
雑草は、植物ですので、大体1年の決まった時期に生育し、枯れていきます。
多年生雑草も暖かい時期に現れ、寒い時期には休んでいます。
ですので、大体1年につき何回 とその表示回数を当てはめていただければよいかと思います。
ご家庭の同じ場所での使用は、1年に2~3回以内 にしておくのが良いかと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・芝生の中にたくさんの雑草が生えてきました。除草剤を撒いたら芝が枯れますか?
今は、「芝生専用の除草剤」が販売されています。
もちろん粒剤も液剤もあります。
例)シバキープ 、 シバニードシャワー 、 MCPP液剤 など
芝生に生える雑草といっても、種類はいろいろです。
前回のブログで書きましたが、まずは、ご自分のお宅の雑草の種類をお確かめください。
前回ブログ「除草剤を知りましょう」こちらをクリック↓
http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2013-10-24
イネ科の雑草か広葉雑草かの分類。
一年生雑草か多年生雑草かの分類。
その雑草にあった除草剤を選び使用することで、除草の効果が上がります。
また、雑草が生える前の時期に予防するには、粒剤を!
生えた後、除草するなら、液剤を 使用するなど使い分けが出来ます。
粒剤、液剤は先ほどお話しましたように違いがあります。ご確認ください。
中でも、芝生の雑草を除草する場合、気をつけなければならないことは、
高温時(真夏)には、除草剤をまかない。ということです。
なぜなら、芝生も暑さで弱っている時期なので、枯れやすいからです。
たくさんお話しましたが、
これで、随分と除草剤について詳しくなったではありませんか?
除草剤は、忙しい方やかがんで草抜きが出来ないお年寄りの方などの雑草の駆除を助けてくれる便利なものです。
でも、農薬であることは、間違いありません。
ただ、農薬は、わが国の基準の下で、研究と実験を重ねて、
人間の生活に 危険ではない と定める基準に基づいて販売されています。
きちんとした使い方をすれば、安心して使えるものですので、
しっかり勉強して、間違いのないように使用してください。
除草剤を知りましょう。(除草剤の間違った使い方をしていませんか?) [園芸豆知識]
今年の夏は特に暑い日が長く続く上、雨が多かったですね。
こんなときには、雑草がどんどん生えてきますよね。
暑くて草抜きもやる気にならない・・・
そう思ってほったらかしにしていたら、すごいことに・・・!!
もう、 「除草剤に頼るしかない!!」
そう決めて、ホームセンターに行ったものの、
たくさんありすぎてどれを買っていいかわからない??
なんてことありませんか?
あるいは、
買ってきたものの、説明書も読まずにいい加減にまいたり、間違った使い方をしていませんか?
大変な結果を招くこともあります。
今日は、「除草剤」のことを勉強しましょう。
どなたにでもわかりやすくお話していきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
① 「除草剤」は、どんな雑草にでも効くとは限らない!
◎ 家に生えている雑草の種類を知りましょう。
それぞれの除草剤の効果にも、雑草によって効く効かないがあります。
雑草は、以下のように分類されています。
・1年生雑草・・・毎年、自分の好きな季節に発芽して、季節が終わると枯れていく雑草です。
エノコロ草やホトケノザなど
・多年生雑草・・・1度発芽して地上部が枯れても、地下の根の部分が残り、翌年もまた再生する雑草です。
クローバーやスギナ、オオバコなど
さらに、これらの雑草は、形によっても以下の種類分けされています。
・ イネ科雑草・・・稲のように葉の真ん中に立て筋があり、細くシュッととがっている雑草
エノコロ草、スズメノカタビラ、メヒシバなど
・ 広葉雑草・・・・葉に網目のような葉脈がある。
丸い形の葉もありますが、シュッとしたカヤツリグサもこの仲間です。
ブタクサ、ツユクサ、ヨモギ、ギシギシなど
・特殊な雑草・・・スギナ(シダ類)やゼニゴケ(コケ類)、クズはこれに入ります。
それでは、あなたの家に生えている雑草を探しましょう。
住友化学園芸のホームページの「雑草ナビ」を使って生えている雑草を探してみてください。下のURLをクリックすると雑草の写真が出てきます。
こちらをクリック ↓
イネ科雑草は、こちらをクリック→http://www.sc-engei.co.jp/zasso/name02.html
広葉雑草は、こちらをクリック→http://www.sc-engei.co.jp/zasso/name03.html
除草剤の裏側には、「どういう雑草に効果がある除草剤なのか」が表記しています。
1年生イネ科雑草 ◎
1年生広葉雑草 ◎
多年生イネ科雑草 ×
多年生広葉雑草 ◎
特殊な雑草 ×
などのように表記されていますので、
「除草剤」を散布しようとするところに、どんな雑草が生えているのかをよく知った上で選ばないと効果がない場合がありますよ。
このように、雑草の種類によって効果のあるなしがある除草剤を 「選択性」の除草剤。
雑草の種類に関係なくどんな雑草にでも効く除草剤を 「非選択性」の除草剤 といいます。
上手に使い分けて使ってみましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
② どんな場所に撒くのかによって、除草剤の種類が変わってくる。
◎ 除草剤タイプを知り、撒き方の違いを確認しましょう。
除草剤には、作用の仕方にいろいろと違いがあります。
①茎葉処理剤 接触型・・・散布した除草剤がかかった部分だけを枯らすタイプ。(多年性雑草には効果が低い)
このタイプは、農業をしている方によく使われています。
液がかかった部分だけを枯らすため、枯らしたくないものにはかけなければ、被害はありません。
例 「バスタ液剤」 など
②茎葉処理剤 吸収移行型・・・葉や茎にかけると、そこから植物全体に移行して根まで枯らすタイプ。(主に液体の除草剤)
このタイプは、散布しているときに、生えている雑草にのみ効果がある ので、効果が短く、またすぐに別のものが生えてくることもあります。
また、ある程度のしっかり伸びた雑草に散布する ようになっています。短く草刈した後に散布しても効果がでない場合があります。
成分は土に落ちると速やかに不活性化されます。
例 「ラウンドアップマックスロード」 「ターンアウト液剤」 「タッチダウンiQ」
「アイリスオーヤマ 速効除草剤 「草退治シャワー」など
③土壌処理剤・・・土壌に撒いて根から吸収され、雑草の発芽成長を妨げるタイプ。(主に粒の除草剤)
このタイプは、草丈が長いままで散布すると効果が出ない場合があります。草丈を15cm以下に刈り込んでから散布するようにします。
また、地面に湿気があるほうが効果が早く出ますので、雨の後や水撒きをした後、散布するとよいでしょう。、ただし、大雨が降る前の散布は、流れていくためNG です。他の植物まで枯らしてしまいます。
例 「トレファノサイド粒剤」 「ロロックス水和剤」 など
このように、撒き方が全く逆になりますので、効果を出すためにも裏面をよく読んで、散布するようにしましょう。
(なかには、②と③の両方を兼ね備えた除草剤もあります。)
こんなときには、雑草がどんどん生えてきますよね。
暑くて草抜きもやる気にならない・・・
そう思ってほったらかしにしていたら、すごいことに・・・!!
もう、 「除草剤に頼るしかない!!」
そう決めて、ホームセンターに行ったものの、
たくさんありすぎてどれを買っていいかわからない??
なんてことありませんか?
あるいは、
買ってきたものの、説明書も読まずにいい加減にまいたり、間違った使い方をしていませんか?
大変な結果を招くこともあります。
今日は、「除草剤」のことを勉強しましょう。
どなたにでもわかりやすくお話していきます。
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① 「除草剤」は、どんな雑草にでも効くとは限らない!
◎ 家に生えている雑草の種類を知りましょう。
それぞれの除草剤の効果にも、雑草によって効く効かないがあります。
雑草は、以下のように分類されています。
・1年生雑草・・・毎年、自分の好きな季節に発芽して、季節が終わると枯れていく雑草です。
エノコロ草やホトケノザなど
・多年生雑草・・・1度発芽して地上部が枯れても、地下の根の部分が残り、翌年もまた再生する雑草です。
クローバーやスギナ、オオバコなど
さらに、これらの雑草は、形によっても以下の種類分けされています。
・ イネ科雑草・・・稲のように葉の真ん中に立て筋があり、細くシュッととがっている雑草
エノコロ草、スズメノカタビラ、メヒシバなど
・ 広葉雑草・・・・葉に網目のような葉脈がある。
丸い形の葉もありますが、シュッとしたカヤツリグサもこの仲間です。
ブタクサ、ツユクサ、ヨモギ、ギシギシなど
・特殊な雑草・・・スギナ(シダ類)やゼニゴケ(コケ類)、クズはこれに入ります。
それでは、あなたの家に生えている雑草を探しましょう。
住友化学園芸のホームページの「雑草ナビ」を使って生えている雑草を探してみてください。下のURLをクリックすると雑草の写真が出てきます。
こちらをクリック ↓
イネ科雑草は、こちらをクリック→http://www.sc-engei.co.jp/zasso/name02.html
広葉雑草は、こちらをクリック→http://www.sc-engei.co.jp/zasso/name03.html
除草剤の裏側には、「どういう雑草に効果がある除草剤なのか」が表記しています。
1年生イネ科雑草 ◎
1年生広葉雑草 ◎
多年生イネ科雑草 ×
多年生広葉雑草 ◎
特殊な雑草 ×
などのように表記されていますので、
「除草剤」を散布しようとするところに、どんな雑草が生えているのかをよく知った上で選ばないと効果がない場合がありますよ。
このように、雑草の種類によって効果のあるなしがある除草剤を 「選択性」の除草剤。
雑草の種類に関係なくどんな雑草にでも効く除草剤を 「非選択性」の除草剤 といいます。
上手に使い分けて使ってみましょう。
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② どんな場所に撒くのかによって、除草剤の種類が変わってくる。
◎ 除草剤タイプを知り、撒き方の違いを確認しましょう。
除草剤には、作用の仕方にいろいろと違いがあります。
①茎葉処理剤 接触型・・・散布した除草剤がかかった部分だけを枯らすタイプ。(多年性雑草には効果が低い)
このタイプは、農業をしている方によく使われています。
液がかかった部分だけを枯らすため、枯らしたくないものにはかけなければ、被害はありません。
例 「バスタ液剤」 など
②茎葉処理剤 吸収移行型・・・葉や茎にかけると、そこから植物全体に移行して根まで枯らすタイプ。(主に液体の除草剤)
このタイプは、散布しているときに、生えている雑草にのみ効果がある ので、効果が短く、またすぐに別のものが生えてくることもあります。
また、ある程度のしっかり伸びた雑草に散布する ようになっています。短く草刈した後に散布しても効果がでない場合があります。
成分は土に落ちると速やかに不活性化されます。
例 「ラウンドアップマックスロード」 「ターンアウト液剤」 「タッチダウンiQ」
「アイリスオーヤマ 速効除草剤 「草退治シャワー」など
③土壌処理剤・・・土壌に撒いて根から吸収され、雑草の発芽成長を妨げるタイプ。(主に粒の除草剤)
このタイプは、草丈が長いままで散布すると効果が出ない場合があります。草丈を15cm以下に刈り込んでから散布するようにします。
また、地面に湿気があるほうが効果が早く出ますので、雨の後や水撒きをした後、散布するとよいでしょう。、ただし、大雨が降る前の散布は、流れていくためNG です。他の植物まで枯らしてしまいます。
例 「トレファノサイド粒剤」 「ロロックス水和剤」 など
このように、撒き方が全く逆になりますので、効果を出すためにも裏面をよく読んで、散布するようにしましょう。
(なかには、②と③の両方を兼ね備えた除草剤もあります。)