あじさいの花色が変わってきた場合 [花の植え方、育て方]
つい最近、
2年ほど前の母の日に
晴れた日の空色のような青色の額あじさい「アリランブルー」を
送らせていただいたお客様から、お電話をいただきました。
「綺麗な青がピンク色がかってきてしまいました。
どうしたら、前のように青いあじさいになりますか?」 と・・・
あじさいの花色は、
土のPH(ペーハー・・・水素濃度イオン指数)によって決まる
ということは、なんとなく聞いて知っている方も多いと思います。
酸性は青くなり、アルカリ性は赤くなる くらいは何とか。
では、どうやって土のPHを変えるの?
いつ、変えるの?
わかりやすく説明しましょう。
<あじさいの色の仕組み>
「アジサイはなぜ七色に変わるのか?」 (武田幸作氏著 PHP研究所)より抜粋
最初は、花に葉緑素が入っているので緑っぽい花が咲きます。しかし、この葉緑素は次第に分解されてしまいますので、緑色は消えていき、代わってアントシアニンが合成されていきます。アントシアニンが出来る頃には補助色素も出来ており、アルミニウムが含まれている花では青色が、アルミニウムが含まれていない花では赤色が出て来ます。この頃があじさいの最も鮮やかな時期です。
これが過ぎると、また色変わりが始まります。きれいな青色は紫っぽくなり色があせたような感じになります。これは、花の中の酸性の程度が強くなったためです。この頃になると、色素自体も少しずつ分解していってしまいます。
つまり、色変わりは、いわゆる花びらの老化の一種によって起こるのです。
上の文章をわかりやすく説明しますと、
花の色を作る色素がいくつかあります。
たとえば
・フラボノイド・・・黄色~赤~青、 さらに白 の色の成分色素
下の相関図 9~17くらいまでの色
・カロテノイド・・・黄色~オレンジ の色の成分色素
9~5くらいまでの色
・ベタレイン・・・黄色~赤~紫 の色の成分色素
9~19くらいまでの色
・クロロフィル・・・緑色の色 の成分色素
16~11くらいまでの色 など
色の色相環図(日本色研事業(株)) 色の参考に!左回りにみていただければ
これらの色の色素が交じり合ったり、単独で存在したりして、花の色が出来上がっているそうです。
あじさいの色の色素は「フラボノイド」の中の1種「アントシアニン」という色素が大きくかかわってくるそうです。
ブルーベリーに含まれるので有名ですね。
色素「アントシアニン」と 「それぞれのあじさい自身が形成する色素」と 「土の中のアルミニウムの量」
この3つの量の含まれ具合によって、あじさいの色 が出来上がっているのです。
「アントシアニン」は、どのあじさいにも存在する赤~青色をだす色素。
「アルミニウム」は、根から吸収されて、あじさいの中に入ってくる金属元素。
なんとなく感づいてきましたね。
そうです。
この根から吸収される「アルミニウム」に 酸性と アルカリ性 が関係してくるのです。
つまり、
「酸性の土壌」では、アルミニウムが土に溶け出していますので、
アルミニウムが吸収されやすい状態の土壌となっています。
「アルカリ性の土壌」は、逆にアルミニウムが溶け出しにくいため、
アルミニウムが吸収されにくい土壌となるわけです。
そして、そして、
アルミニウムがたくさん吸収されることにより、 アントシアニンと結びついて、色は青くなるのです。
つまり、酸性の土では、あじさいは青くなるというのはこのことなのです。
ということは、
「土を酸性にする。さらに、アルミニウムイオンを土に含ませる」。
この2つの状態にすることが、あじさいを青色にするために必要なことなのです。
<あじさいを青くする方法>
A: 土壌を酸性にします。
・あじさいの植え替えは、
11月~3月半ばまでの間で、真冬を避けた時期(気温が10℃~15℃の間くらいの頃で、葉が落ちてしまった頃)にするのが、いいでしょう。
・土を酸性にするためには、調整済みのピートモスを使うと良いでしょう。
青色を綺麗に出すには、だいたいPH5.5くらい が良いそうです。
[ここが大事です。]
調整済みのピートモスというのは、酸度を調整していますので、土の袋にPH(ペーハー)を記載しているはずです。
無調整のピートモスでは、酸性にならない場合もあります。
必ず、ピートモスのPHを確認しましょう。
①鉢植えの場合は、今より一回り大きな鉢を用意します。
土は、赤玉土と腐葉土と普通の花の土と調整済みのピートモス、を用意して、
割合は、
赤玉と花の土を 同じくらいの量、
腐葉土を 赤玉の3分の1くらいの量
ピートモスは、 腐葉土の半分くらいの量 といったところでしょうか。
鉢の大きさに合わせて用意してください。これらを混ぜて植え替えましょう。
②庭植えの場合は、鉢植えの「花の土」のところを「庭の土」に置き換えてください。
根の大きさに合わせて土を用意してください。
さあ、これで土は酸性にかわり、アルミニウム溶け出しやすい土になりました。
この過程が面倒な方には、オススメの土があります。
プロトリーフ というところから発売している
「青アジサイの土」というものがあります。
こちらを利用されると便利かもしれませんね。
プロトリーフさんのホームページです。↓
http://www.protoleaf.co.jp/products/products04/p4-22.html
詳しい商品の説明はこちらをご覧ください。
B: アルミニウムイオンを土に含ませる。
花ごごろ というところがだしている
「青アジサイの青を作る水」という商品があります。
硫酸アルミニウムが成分の液体です。
こちらがオススメです。
花ごごろのホームページです。↓
http://hanagokoro.co.jp/btoc/product/507
詳しい商品の説明はこちらをご覧ください。
来年に向けて、今から、がんばりましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみに、
<あじさいを赤くする方法>
①土をアルカリ性にします。PH6.5~7 くらいに調整します。
この場合は、苦土石灰を使用します。
植替えの際に、石灰を軽く一握り、土に混ぜ込むのですが、
石灰は、土の量に対して多すぎると、枯れてしまう場合があります。
鉢の大きさが5号、6号、7号くらいの場合は、一つまみといった程度混ぜ込むのが無難です。
土は、赤玉土 と 腐葉土 と 花の土 を使います。
ピートモスは使用しません。
花の土が1としたら、赤玉、腐葉土はその3分の1ずつくらい混ぜてください。
先ほど紹介しました、プロトリーフさんの
「赤アジサイの土」を利用されても植え替えても簡単です。
プロトリーフ 赤アジサイの土↓
http://www.protoleaf.co.jp/products/products04/p4-23.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お買い物はこちらから
(2014年4月現在の情報です。売り切れの場合があります。)
2年ほど前の母の日に
晴れた日の空色のような青色の額あじさい「アリランブルー」を
送らせていただいたお客様から、お電話をいただきました。
「綺麗な青がピンク色がかってきてしまいました。
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あじさいの花色は、
土のPH(ペーハー・・・水素濃度イオン指数)によって決まる
ということは、なんとなく聞いて知っている方も多いと思います。
酸性は青くなり、アルカリ性は赤くなる くらいは何とか。
では、どうやって土のPHを変えるの?
いつ、変えるの?
わかりやすく説明しましょう。
<あじさいの色の仕組み>
「アジサイはなぜ七色に変わるのか?」 (武田幸作氏著 PHP研究所)より抜粋
最初は、花に葉緑素が入っているので緑っぽい花が咲きます。しかし、この葉緑素は次第に分解されてしまいますので、緑色は消えていき、代わってアントシアニンが合成されていきます。アントシアニンが出来る頃には補助色素も出来ており、アルミニウムが含まれている花では青色が、アルミニウムが含まれていない花では赤色が出て来ます。この頃があじさいの最も鮮やかな時期です。
これが過ぎると、また色変わりが始まります。きれいな青色は紫っぽくなり色があせたような感じになります。これは、花の中の酸性の程度が強くなったためです。この頃になると、色素自体も少しずつ分解していってしまいます。
つまり、色変わりは、いわゆる花びらの老化の一種によって起こるのです。
上の文章をわかりやすく説明しますと、
花の色を作る色素がいくつかあります。
たとえば
・フラボノイド・・・黄色~赤~青、 さらに白 の色の成分色素
下の相関図 9~17くらいまでの色
・カロテノイド・・・黄色~オレンジ の色の成分色素
9~5くらいまでの色
・ベタレイン・・・黄色~赤~紫 の色の成分色素
9~19くらいまでの色
・クロロフィル・・・緑色の色 の成分色素
16~11くらいまでの色 など
色の色相環図(日本色研事業(株)) 色の参考に!左回りにみていただければ
これらの色の色素が交じり合ったり、単独で存在したりして、花の色が出来上がっているそうです。
あじさいの色の色素は「フラボノイド」の中の1種「アントシアニン」という色素が大きくかかわってくるそうです。
ブルーベリーに含まれるので有名ですね。
色素「アントシアニン」と 「それぞれのあじさい自身が形成する色素」と 「土の中のアルミニウムの量」
この3つの量の含まれ具合によって、あじさいの色 が出来上がっているのです。
「アントシアニン」は、どのあじさいにも存在する赤~青色をだす色素。
「アルミニウム」は、根から吸収されて、あじさいの中に入ってくる金属元素。
なんとなく感づいてきましたね。
そうです。
この根から吸収される「アルミニウム」に 酸性と アルカリ性 が関係してくるのです。
つまり、
「酸性の土壌」では、アルミニウムが土に溶け出していますので、
アルミニウムが吸収されやすい状態の土壌となっています。
「アルカリ性の土壌」は、逆にアルミニウムが溶け出しにくいため、
アルミニウムが吸収されにくい土壌となるわけです。
そして、そして、
アルミニウムがたくさん吸収されることにより、 アントシアニンと結びついて、色は青くなるのです。
つまり、酸性の土では、あじさいは青くなるというのはこのことなのです。
ということは、
「土を酸性にする。さらに、アルミニウムイオンを土に含ませる」。
この2つの状態にすることが、あじさいを青色にするために必要なことなのです。
<あじさいを青くする方法>
A: 土壌を酸性にします。
・あじさいの植え替えは、
11月~3月半ばまでの間で、真冬を避けた時期(気温が10℃~15℃の間くらいの頃で、葉が落ちてしまった頃)にするのが、いいでしょう。
・土を酸性にするためには、調整済みのピートモスを使うと良いでしょう。
青色を綺麗に出すには、だいたいPH5.5くらい が良いそうです。
[ここが大事です。]
調整済みのピートモスというのは、酸度を調整していますので、土の袋にPH(ペーハー)を記載しているはずです。
無調整のピートモスでは、酸性にならない場合もあります。
必ず、ピートモスのPHを確認しましょう。
①鉢植えの場合は、今より一回り大きな鉢を用意します。
土は、赤玉土と腐葉土と普通の花の土と調整済みのピートモス、を用意して、
割合は、
赤玉と花の土を 同じくらいの量、
腐葉土を 赤玉の3分の1くらいの量
ピートモスは、 腐葉土の半分くらいの量 といったところでしょうか。
鉢の大きさに合わせて用意してください。これらを混ぜて植え替えましょう。
②庭植えの場合は、鉢植えの「花の土」のところを「庭の土」に置き換えてください。
根の大きさに合わせて土を用意してください。
さあ、これで土は酸性にかわり、アルミニウム溶け出しやすい土になりました。
この過程が面倒な方には、オススメの土があります。
プロトリーフ というところから発売している
「青アジサイの土」というものがあります。
こちらを利用されると便利かもしれませんね。
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http://www.protoleaf.co.jp/products/products04/p4-22.html
詳しい商品の説明はこちらをご覧ください。
B: アルミニウムイオンを土に含ませる。
花ごごろ というところがだしている
「青アジサイの青を作る水」という商品があります。
硫酸アルミニウムが成分の液体です。
こちらがオススメです。
花ごごろのホームページです。↓
http://hanagokoro.co.jp/btoc/product/507
詳しい商品の説明はこちらをご覧ください。
来年に向けて、今から、がんばりましょう。
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ちなみに、
<あじさいを赤くする方法>
①土をアルカリ性にします。PH6.5~7 くらいに調整します。
この場合は、苦土石灰を使用します。
植替えの際に、石灰を軽く一握り、土に混ぜ込むのですが、
石灰は、土の量に対して多すぎると、枯れてしまう場合があります。
鉢の大きさが5号、6号、7号くらいの場合は、一つまみといった程度混ぜ込むのが無難です。
土は、赤玉土 と 腐葉土 と 花の土 を使います。
ピートモスは使用しません。
花の土が1としたら、赤玉、腐葉土はその3分の1ずつくらい混ぜてください。
先ほど紹介しました、プロトリーフさんの
「赤アジサイの土」を利用されても植え替えても簡単です。
プロトリーフ 赤アジサイの土↓
http://www.protoleaf.co.jp/products/products04/p4-23.html
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Aw, this was a very nice post. Spending some time and actual effort to
produce a superb article… but what can I say… I procrastinate a lot and don't manage
to get anything done.
by Felipe (2018-03-05 15:03)