ガーデニング教室での質問に「なるほど!」 [花の植え方、育て方]
明けましておめでとうございます。
3ヶ月ぶりのブログです。
去年の暮れに、幼稚園や小学校のPTAの方の
ガーデニング教室に講師としてうかがう機会がありました。
その中でいつも、普段疑問に思っていることや質問があれば受け付けるのですが、
これがかなり面白い!!のです。
「なるほど。そういう疑問があるのですね。」と、とても勉強になります。
ちょっとご紹介しましょう!!
********************************
① チューリップは植える時期はいつで、そのときに皮をむいたほうがいいのですか?
<お答え>
チューリップは、9月頃からホームセンターにも並びだします。
ですが、出来れば、少し寒さを感じるようになる10月後半以降12月ごろまでに植えるのがBESTです。
よい球根は、薄皮につやがあり、傷や病気がなくて、重さがずっしりと重たいものです。
不良球は、薄皮が乾燥してはがれていたり、中の実がしわしわになっていたり、傷や痛みがあるものです。
つまり、薄皮は、中の実も乾燥を防ぐためについていますので、乾燥を防ぐためにも、むかないで植えましょう。
9月にいち早く店頭に並ぶものは、去年の残りの球根が多いですので、咲かずに終わる場合があります。気をつけてください。
② 「いちごの土」「パンジー・ビオラの土」などありますが、それを使わないといけないのですか?1年に1度の使用なので、保管方法を教えてください。
<お答え>
まず、「いちごの土」や「パンジービオラの土」と普通の「花と野菜の土」の違いをご説明します。
「花と野菜の土」には値段の違いが3段階ほどあります。
たとえば、198円、498円、798円 などというように・・・
この違いは、配合している土や肥料の成分量の違いのようです。
・排水性がよく、安価な「赤玉土」
・軽石で出来た、通気性、保水性がよいが、酸度が高い「鹿沼土」
・落ち葉や落ち木が堆積して、微生物によって分解されて出来た「腐葉土」
・樹木の皮を発酵させて作った、保肥性、保水性、通気性に富んだ「バーク堆肥」
・排水性、通気性のよい白い粒「パーライト」
・植物が堆積して出来た泥を乾燥させた通気性、保水性、保肥性はよいが酸度の高いこけ「ピートモス」
・もみ殻を蒸し焼きにした土壌改良剤「くん炭」
・化学肥料
これら(他のものも含む場合もあります。)の混ぜ具合によって、値段の違いはありますが、
最近の培養土は、真ん中程度の値段のものを選べば、どんな植物でもある程度は育つ良質なものが多いです。398円、498円程度のものは間違いないでしょう。
さて、では「○○の土」はどんなものが入っているのでしょう。
ある会社(A社とよびます)のそれぞれの土の主な成分を元に紹介します。
「普通の培養土」・・・赤玉・鹿沼・ピートモス・バーク堆肥・くん炭
「パンジーの土」・・・赤玉・鹿沼・ピートモス・バーク堆肥・くん炭
「いちごの土」・・・・赤玉・鹿沼・バーク堆肥・腐葉土・もみがら堆肥・くん炭
「球根の土」・・・・・赤玉・ピートモス・バーク堆肥・くん炭・パーライト
「果樹・花木の土」・・赤玉・ピートモス・バーク堆肥・くん炭・パーライト
「ブルーベリーの土」・・赤玉・鹿沼・ピートモス・バーク堆肥
これらを見ていただけばわかるとおり、成分は「普通の培養土」とあまり代わりがないようです。
足したり、引いたりする程度なのです。
「パンジーの土」は同じ。
「いちごの土」は酸性の強いピートモスを減らして、実になるための肥料となる、発酵して作られる腐葉土やもみがら堆肥を増やしています。
「球根の土」や「果樹や花木の土」は、球根や根が腐らないように、排水性のよい土を大目にしています。
「ブルーベリーの土」は、特に酸性を強めないといけないので、酸度の強い鹿沼土やピートモスを使います。
つまり「○○の土」というのは、それに適したものを混ぜなくても、だれでも簡単に使えるようにと親切に作ってくれている土で、その分値段も高くなっています。園芸好きのかたは、自分で普通の土に混ぜ合わせればいいので、絶対に使わないといけないものではありません。
便利なレトルトカレーのようなものです。
なので、来年までとっておかなくても、他のものに使っても大丈夫ですよ。
ただ、「ブルーベリーの土」は酸性の強い土なので、さつきやツツジなら合うのですが、それ以外のものに使用する場合は、腐葉土や赤玉土をよく足して使用してください。
③ 絶対に枯らさない育て方のコツを教えてください。
これがあれば、私が聞きたいです。^^
植物を育てるのには、「水遣り3年」といわれるくらい、水をうまくやれるようになるだけでも、失敗を何度も繰り返します。私もその失敗の繰り返しの延長に今があります。
失敗を繰り返して、慣れていくしかありませんね。
ただ、育てるポイントは光と風と水と土、そして愛情です。
・6時間くらい日光に当たる場所に置くこと。
・心地よい風が当たるところに置くこと。
・水遣りは、たっぷり与えて、しっかり乾かしての繰り返し。
・いい土を使って育てること。
・忙しくても、いつも様子を気にしていてあげること。
これしかアドバイスできませんが、かまいすぎないことも大事です。
枯らしても諦めないで続けて育ててみれば、コツがわかってきますよ。
きっと
3ヶ月ぶりのブログです。
去年の暮れに、幼稚園や小学校のPTAの方の
ガーデニング教室に講師としてうかがう機会がありました。
その中でいつも、普段疑問に思っていることや質問があれば受け付けるのですが、
これがかなり面白い!!のです。
「なるほど。そういう疑問があるのですね。」と、とても勉強になります。
ちょっとご紹介しましょう!!
********************************
① チューリップは植える時期はいつで、そのときに皮をむいたほうがいいのですか?
<お答え>
チューリップは、9月頃からホームセンターにも並びだします。
ですが、出来れば、少し寒さを感じるようになる10月後半以降12月ごろまでに植えるのがBESTです。
よい球根は、薄皮につやがあり、傷や病気がなくて、重さがずっしりと重たいものです。
不良球は、薄皮が乾燥してはがれていたり、中の実がしわしわになっていたり、傷や痛みがあるものです。
つまり、薄皮は、中の実も乾燥を防ぐためについていますので、乾燥を防ぐためにも、むかないで植えましょう。
9月にいち早く店頭に並ぶものは、去年の残りの球根が多いですので、咲かずに終わる場合があります。気をつけてください。
② 「いちごの土」「パンジー・ビオラの土」などありますが、それを使わないといけないのですか?1年に1度の使用なので、保管方法を教えてください。
<お答え>
まず、「いちごの土」や「パンジービオラの土」と普通の「花と野菜の土」の違いをご説明します。
「花と野菜の土」には値段の違いが3段階ほどあります。
たとえば、198円、498円、798円 などというように・・・
この違いは、配合している土や肥料の成分量の違いのようです。
・排水性がよく、安価な「赤玉土」
・軽石で出来た、通気性、保水性がよいが、酸度が高い「鹿沼土」
・落ち葉や落ち木が堆積して、微生物によって分解されて出来た「腐葉土」
・樹木の皮を発酵させて作った、保肥性、保水性、通気性に富んだ「バーク堆肥」
・排水性、通気性のよい白い粒「パーライト」
・植物が堆積して出来た泥を乾燥させた通気性、保水性、保肥性はよいが酸度の高いこけ「ピートモス」
・もみ殻を蒸し焼きにした土壌改良剤「くん炭」
・化学肥料
これら(他のものも含む場合もあります。)の混ぜ具合によって、値段の違いはありますが、
最近の培養土は、真ん中程度の値段のものを選べば、どんな植物でもある程度は育つ良質なものが多いです。398円、498円程度のものは間違いないでしょう。
さて、では「○○の土」はどんなものが入っているのでしょう。
ある会社(A社とよびます)のそれぞれの土の主な成分を元に紹介します。
「普通の培養土」・・・赤玉・鹿沼・ピートモス・バーク堆肥・くん炭
「パンジーの土」・・・赤玉・鹿沼・ピートモス・バーク堆肥・くん炭
「いちごの土」・・・・赤玉・鹿沼・バーク堆肥・腐葉土・もみがら堆肥・くん炭
「球根の土」・・・・・赤玉・ピートモス・バーク堆肥・くん炭・パーライト
「果樹・花木の土」・・赤玉・ピートモス・バーク堆肥・くん炭・パーライト
「ブルーベリーの土」・・赤玉・鹿沼・ピートモス・バーク堆肥
これらを見ていただけばわかるとおり、成分は「普通の培養土」とあまり代わりがないようです。
足したり、引いたりする程度なのです。
「パンジーの土」は同じ。
「いちごの土」は酸性の強いピートモスを減らして、実になるための肥料となる、発酵して作られる腐葉土やもみがら堆肥を増やしています。
「球根の土」や「果樹や花木の土」は、球根や根が腐らないように、排水性のよい土を大目にしています。
「ブルーベリーの土」は、特に酸性を強めないといけないので、酸度の強い鹿沼土やピートモスを使います。
つまり「○○の土」というのは、それに適したものを混ぜなくても、だれでも簡単に使えるようにと親切に作ってくれている土で、その分値段も高くなっています。園芸好きのかたは、自分で普通の土に混ぜ合わせればいいので、絶対に使わないといけないものではありません。
便利なレトルトカレーのようなものです。
なので、来年までとっておかなくても、他のものに使っても大丈夫ですよ。
ただ、「ブルーベリーの土」は酸性の強い土なので、さつきやツツジなら合うのですが、それ以外のものに使用する場合は、腐葉土や赤玉土をよく足して使用してください。
③ 絶対に枯らさない育て方のコツを教えてください。
これがあれば、私が聞きたいです。^^
植物を育てるのには、「水遣り3年」といわれるくらい、水をうまくやれるようになるだけでも、失敗を何度も繰り返します。私もその失敗の繰り返しの延長に今があります。
失敗を繰り返して、慣れていくしかありませんね。
ただ、育てるポイントは光と風と水と土、そして愛情です。
・6時間くらい日光に当たる場所に置くこと。
・心地よい風が当たるところに置くこと。
・水遣りは、たっぷり与えて、しっかり乾かしての繰り返し。
・いい土を使って育てること。
・忙しくても、いつも様子を気にしていてあげること。
これしかアドバイスできませんが、かまいすぎないことも大事です。
枯らしても諦めないで続けて育ててみれば、コツがわかってきますよ。
きっと
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