小暑から大暑へ (土用のお話) [旧暦でわかる花木の1年]
昨日7/23から、旧暦の二十四節気でいう 大暑(たいしょ) です。
1年で一番気温が上昇して、晴れの日が続く、暑い時期です。
今年2011年は、7/7~7/22までを小暑(しょうしょ) 7/23~8/7までを大暑(たいしょ)といい、
「暑中見舞い」は、この小暑と大暑の間につくようにだす便りです。ご存知でしたか?
そういえば、3日前の7/21は、 「土用の丑の日」で、うなぎをいただいた方、多いのではありませんか?
では、この「土用」というのは何でしょう?
「土用」というのは、本当は1年に4回あります。
立夏、立秋、立冬、立春 それぞれの日の前の18日間を「土用」といいます。
昨日から始まった「大暑」が終わると次は8/8から「立秋」となります。
その18日前というと、今年の夏の土用は、7/21から始まりました。
旧暦では、毎日を
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥(ね・うし・とら・う・たつ・み・・・・)という十二支で表しています。
この7/21~8/7までの「土用」の間にあるはじめの丑の日。それが7/21だったので、この日が「土用の丑の日」というわけです。
でも、実は、もう1回土用の丑の日があります。
8/2は、丑の日です。先日うなぎを食べそびれた方はこの日にどうぞ!
今では、夏に体力をつけるために、このうなぎをいただく習慣のある「 夏の土用丑の日」 だけが残っているので、土用といえば夏!と思われているようです。そして、土用のはじめに来る丑の日を大きく取り上げて、うなぎを売っているのです。
古代中国の思想の中に 五行説(ごぎょうせつ) というものがあります。
万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説です。
そこで、春には木の気 夏には火の気、秋には金の気、冬には水の気 があてられ、
土の気は、季節の変わり目にあてられ、それを「土用」と呼ばれたようです。
土用の間は、土の気が盛んになるため、土をうごかしたり、穴を掘ったりという作業はよくないとされています。
土用の間日(まび)という日があり、その日は、(季節によって違うのですが)土の作業をしてもかまわない日とされています。たとえば、今、この夏の土用の時期でいえば、卯と辰と申の日です。ですから、暦とにらめっこしながらその日に作業を進めていくようにしています。
あまり気にすることはないのでしょうが、お客様へのほんの気配りのつもりといいましょうか・・・
この暑い時期にも、外作業は絶えません^^
でも、本当は、この暑い時期には、花や木を植えたり、移動したりすることはよくないので、
もう少し涼しくなった秋に作業できるものは、そこまで待ちましょう。
コメント 0