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日々草が枯れた。どうして?? [花の植え方、育て方]

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夏にどこのお庭でも見かけるピンクや白の花が日々草(ニチニチソウ)です。
真夏の暑さにも強く、根付けば水遣りも楽になるので
毎年夏に、好んで植えられている方も多い一年草だと思います。

ところが、この日々草
どうしても育たないお宅があったり
植えてもすぐに枯れてしまったという経験がある という話をよく聞く花でもあります。


何が原因なのでしょうか

日々草が枯れる原因はいくつか考えられます。
あなたが植えた苗が枯れてしまった原因を
一緒に考えていきましょう。

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それでは、まず、日々草にとって
もっとも良い植え方、育て方をお話していきましょう。

ここから枯れた理由がわかるかもしれませんよ。

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<日々草の苗の選び方と植え方>

日々草は、夏の初めごろから秋までの長い間
苗が市場に出回ります。

最近では、ほとんどの苗が温室で栽培されているため
直射日光がジリジリと照りつけるところでは栽培されていません。

ところが、その温室育ちのデリケートな苗を
出荷されてすぐに買ってきて
1日中、夏の強い日差しの下で植えつけると
今までの環境と急変した環境に耐え切れずに
葉やけを起こしたり、暑さでやられてしまうことがあります

このことをふまえて、

ベストな苗選びは
 花が1輪やっと咲いている、出荷仕立ての初々しい苗をえらぶより、
 ある程度しっかりと茎や根が育った苗を選びましょう

ベストな植える時期は
 苗をその環境に慣らすためにも、
 日差しがまだ強すぎないゴールデンウィークから6月の梅雨時期にかけて植えつけて
 ゆっくりと日差しに慣らしていきましょう

ベストな植え場所は
 夏の日差しが長時間当たる場所を避け
 午前中から4時間程度で日差しが陰るような東側の花壇か
 日中の日差しを避けれる木陰などに植えましょう。
 

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<日々草の植え付けで気をつけること>

①日々草は、直根性の植物(注1)です。

 直根の植物は地中に1本の太い主根を伸ばして成長していきます。
 大根やにんじん、ごぼうなどのように・・・

 特に小さい苗の時には、この大事な根を傷つけると
 簡単に枯れてしまうことがあります

 苗を植えつけるときには、
 根土を崩さぬようにそのまんまの状態でやさしく植えつけましょう



 注1) 根には、張り方によって、直根や不定根などあります。下の図を参考に。

ニチニチソウ1070.jpg



②日々草は、土のPh(ペーハー・酸度のこと)が大体5.5~6.0の中性に近い弱酸性を好む植物です。

 酸性の土を嫌います。
 花壇の場合は、特に雨や化成肥料の投入により、土の中のアルカリ分が流れ出し、酸性の土に変わってきているかもしれませんので、有機石灰などを少し混ぜいれて植替えをされるほうが良いでしょう

 有機石灰の場合は、その日のうちでも植え付けはOKですが、苦土石灰を使用する場合には、混ぜ込んでから、1週間程度おいてから植えつけてください。



③日々草は連作障害(注2)が出やすい花です。

 ですので、3年ほどの間は、前に植えた場所と同じ場所に植えると育たずに枯れることがあります。

 とは言っても、花壇はどうしても同じ場所になるので、
 そこでは育たないようなら、鉢に植えておくほうが良いでしょう


 
注2) 連作障害とは

 「連作障害」は、

 同じ花や同じ野菜(または同じ科の野菜)を
 同じ場所に何回も続けて植えると
 成長不良を起こしたり、枯れたりすることです

 どうして連作障害が起こるか と言うと、

 前に植えていた花や野菜に付いた病気を持った微生物が土の中に残って増えていくので
 次に同じ花や野菜を植えると、土をかいしてその病害虫などが新しい苗に移り、新しい苗を弱くしていくため。
 また、その土の栄養分などの中でも、同じ種類の花や野菜では、
 同じものばかりを好んで吸収するため、必要な栄養分が薄れていくため
 など、いくつか原因があります。


 このため、野菜を植えるときには特に、
 同じ科の野菜が去年と同じ場所に植わらないように
 場所を考えながら、植えていくことが勧められています。
 

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<日々草の水遣りの仕方、育て方>

日々草は、土がじめじめを濡れている環境を嫌がります
ですから、乾かしぎみに育てます。

しかし、植えつけたばかりの苗は、
まだ土に根を伸ばしていないため、自分では、土中の水分を吸い上げることが出来ません。

ですから、植えつけてから1週間は、1日に1回は水遣りをするようにしましょう

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1週間も経てば、しっかり根付きますので、
それ以降は、植えた場所の様子を見て
水遣りの頻度を決めましょう。

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日々草は、暑さには比較的強いほうですが、
蒸し暑さの中では、ダメージを受けやすくなります。

湿度が高い場所では、うどん粉病などの病気が発生しやすくなります。

また、花柄を葉に落としたままにしていると
カビが発生して、そこから腐って枯れてしまうことも良くあります。

出来れば、風通しの良い場所に植え、
梅雨の時期には、特に花柄を取り除くように心がけましょう


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花柄がついて、カビが生えて腐ってしまった様子


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さあ、ここまでの話の中で
あなたの日々草が枯れてしまった原因で
思い当たるものがありましたでしょうか??


買ってきた苗は弱々しくはありませんでしたか

植え付けの時に根を切ったり、触ったりしてはいませんでしたか

植えたばかりの苗に水遣りをおこたってはいませんでしたか

日当たりが良すぎるところに植えつけてはいませんでしたか

真夏の日差しの強い中、植替えをしていませんでしたか

土が酸性の強い土ではありませんでしたか

連作障害をおこした可能性はありませんでしたか

水遣りをしすぎて土をじめじめさせてはいませんでしたか

花柄を放置したままで、かびさせてはいませんでしたか

うどん粉病などの病気に侵されてはいませんでしたか

どれにも絶対に当てはまらないのに、枯れた。という場合は
こんなことも原因として考えられます。

① 根を土中の害虫にくわれてしまった場合。
  掘り出してみると、根がなくなっているのでわかると思います。

②小動物(猫や犬など)の糞尿をかけられた場合

  匂いがするので、これもわかると思います。

などが考えられます。


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さあ、どうでしょう。
原因は、解明できたでしょうか?

日々草は、夏から秋にかけて花時期が長いためとても重宝する花です。
もう1度、挑戦してみてはいかがでしょうか?



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