真夏の花壇作りは大変です。 [花屋さんの仕事 ガーデニング編]
8月に入っての花壇作りや植え替えは本来はしません。
花苗が、日差しの強さや暑さで根付かずに枯れてしまうことがあるからです。
でも、今回はお得意様のご紹介であったため、お盆頃にお客様がいらっしゃるご予定なので花壇を作りをしたいという方の、ご依頼を受けさせていただきました。
まだ途中ですが、ちょっとご紹介いたします。
手前の花壇は、以前に台風で高潮にあったので、すっかり枯れてしまったそうです。
雑草だらけになってしまっていました。
このお庭をリフォームします。
とにかく暑かったです。・・・・1日中すごしてわかったことは、このお庭は、日陰が全くないことです。
ずっと日が当たり続ける、日当たりが良すぎる庭だということです。
ということで、翌日の花壇作りは、夏の日差しが1日中あたっても大丈夫な花を植えることに変更です。
<第3日目 花壇の花を植栽>
施工前
施工後
ちょっとわかりにくい写真ですね。取り直さなくては
実は、まだ未完成の花壇です。4枚目の写真のあたりには、オリーブの木を植える予定です。今はとりあえず鉢を並べておきました。
ブロックや鉢は、以前からお持ちのものを再利用です。
出来るだけ予算を抑えて作りました。
多肉植物を多めに使い、ベゴニア、日々草、ポーチュラカなど暑さに強い花苗と多年草を使いました。
後は水遣りの管理をマメに行いながら、様子を見ていきます。
夕方6時になって初めて日陰が出来ました。 根づくまでは、管理が大変そうです。
後2日ほどかかってお庭全体をリフォームする予定です。
その後、お盆くらいまでは、ほぼ毎日、様子を見に来なくては心配です。
普段の施工とは違い、真夏に植えると大変なんですよ。
終わる頃にはハワイに行ったくらいに日焼けしてそうです。
ちょっとしたスペースの花壇づくり [花屋さんの仕事 ガーデニング編]
何にもないところに花壇をイメージするのは難しいですよね。
でも、ほんの少しのスペースでも花壇があるといいなと、
花が好きな方なら思うもの・・・・
そんなスペースの花壇作りをちょっと紹介してみたいと思います。
駐車場と建物の隙間のこの砂利の敷いているスペースに
花壇を作りました。
車もぎりぎりまで入ってくる狭さです。
車に当たらないように、高さを出さずに低めを植えることにしました。
こんな感じに完成!!
ただただ、横に一直線に長い花壇で、高低さもあまりだすこと出来ないところは、
色の敷石やレンガを使って、アクセントを作っていくと面白くなりますよ。
こうすれば、見ている方を飽きさせない花壇が作れますよ。
ご参考にどうぞ!
夏苗に植え替えは、梅雨までに! [花屋さんの仕事 ガーデニング編]
去年の11月に植えた花壇が、すっかり荒れてしまってます。
苗を抜いて、根っこや花壇に積もった枯葉を取り除いて、花壇をきれいにしましょう。
雑草と残す花を分別します。
これは咲き終わった芝桜。来年も咲くので、そのままにしておきます。
去年植えたメカルドニア。今年も出てきました^^
これは雑草!可愛い花が咲いていますが抜いておきましょう。
2年前に植えたセージ!薄紫色です。これも出てきています。
これは、センノウゲ。赤い花が咲きます。これも年々大きくなります。
去年植えたローダンセマム。ピンクの花が可愛い。どんどん増えます。
オキザリスです。球根を植えたのですが・・花はさいたのかな?
秋に植えたミニバラ!もうすぐ咲きそうです。
フレンチラベンダー。新しい芽が伸びてきています。
宿根草は、強いです。毎年出てきますね。
1年草のビオラやパンジーは抜いて夏の花苗に植え替えました。
ペチュニア、ベゴニア、花ふうろ、バーベナ、ポーチュラカなど・・
植え方はこちらをご参考に!!
http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2010-10-31
梅雨に入るまでには、夏苗に植え替えましょう。
そうすれば、しっかり夏を乗り越えて長く咲きますよ。
毎日の天気予報が気になります。 [花屋さんの仕事 ガーデニング編]
花屋の仕事にとって、欠かせないのが天気予報です。
(さくらんぼの花芽です。)
今なら特に気温の変化が気になります。
たとえば、今日、「花壇に花を植えてください。」
という仕事の依頼があったとします。
私は、1週間の気温の変化を見てから、
お返事します。
なぜって、今日や明日が暖かくても、
その次の日に急に寒波が到来なんていったら、
植えたばかりの花がみんな枯れてしまうではありませんか。
これは、私の仕事にとっても信用問題ですし、
お金を払っていただいたお客様に申し訳ないではありませんか!
無理だと思ったら、
相手がどんな大きな会社でもお断りさせていただきます^^
仕事の日程も、天気によって左右されます。
少々の雨風なら、仕事は出来ますが、
大量の雨や風では、せっかくの植え込みがひどい出来になってしまうこともあります。
逆に夏は、植え込んだ後に雨の日が来るようにすれば、
しっかり、水を吸ってくれますので、
そのように日にちを決めたりすることもあります。
梅雨がいつからかなどを しっかり頭の中に入れておけば
その前までに、夏の植替えを済ませる様に計画していくことも出来ます。
そして、寒波到来は、いつ頃からかを知っていれば
それまでに花の根がしっかり定着するするような時期までに、
冬の植替えを済ますことが出来ます。
しっかりと冬越しできる状態にしてあげることも
花屋さんの仕事の1つだと思っています^^
(冬咲きのクレマチスです。)
だから、今日も、朝、昼、晩と天気の変化を気にしながら、
天気予報をチェックしてます。
明日は、天気もよく気温もしばらく安定しているので、
これから動き出す花芽のために寒肥をやりに行くことにしました。
写真は、この寒波を切り抜けて、頑張って咲いたり、花芽を膨らませたりしている我が家の花たちです。
ちなみに、この下の写真は、以前紹介した「ほほえみ」というミニバラです。
(http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2010-09-15)←こちらを参考に!
この寒い間も我が家に微笑を絶やさずに咲き続けてくれています。
寒さに強いんです。意外と。
2011年、花屋さんの仕事始め [花屋さんの仕事 ガーデニング編]
今日は暇でしたので、
正月休みのお客様のところ(病院や会社)に
水遣りに回りました。
秋に植替えをして、久しぶりに見て回るところもあります。
12月31日と1月1日は、岡山もとても冷え込んで、
朝は道路の水溜りが凍っていましたので、
きっと、花も寒さで、ぐったりしているかな?と思っていたのですが、
思っていたよりも元気に シャンとしていたのに
生命力を感じました。
金魚草なんか、こんなに花盛り・・・
初恋草も、エリカも2年越しで、咲き出していました。
なんだか、とってもうれしい!!
お正月休みを終えて、
「さあ、今日から新たに頑張ろう」と職場に来て、
花が枯れていたり、汚くなっていては、悲しいじゃありませんか
だから、お休みの間に
こっそり水遣りをしたり、
痛んだ花を綺麗にそうじしてあげておくんです。
私には、楽しい作業ですよ
久しぶりの友達に会いに行くみたいで・・
ガーデニングシクラメンは、時にはこんな風に枯れています。
これは、寒さでやられたか、水がここだけあげれていなかったか
こうなったら、戻りませんので、葉を全部取り除いてください。
こんな風に乱れたり、倒れたりしているものは、
花殻を摘んで、形を整えます。
そうそう、よく尋ねられるのは、
シクラメンの花の手入れについて
シクラメンの「つぼみ」と「花殻」の区別が付かない ということ!
上の写真の様に
これから咲くつぼみには、とがった花がチョロっと出ています。
一方、花が済んだ花殻は、
上の写真の様に茎の先が丸くなっていて
その先にひげみたいなものが1本チョロとでています。
これは抜いてしまわないと、次の花が出てきにくくなるんですよ。
花が済んだものの茎の根元のほうをつまんで、
くるっとひねります。
すると簡単にひゅっと抜けます。
やってみてください。
根元をもう一方の手で、押さえておくととりやすいですよ。
ビオラも元気に咲いているし、
マーガレットもつぼみをつけてたり、花をほんの少し咲かせ出したり、
芝桜もしっかりと大きくなって、もう春を待つばかりになっていたり・・
冬の間に頑張っている花たちに出会って、
私も頑張らなきゃと励まされた1日でした。
明日から、また、頑張ります
花壇とクリスマスイルミネーション [花屋さんの仕事 ガーデニング編]
毎年、色々と飾り方を考えながら、作業するので、結構時間がかかるんですよ。
① まず、大体の配置を決めて、置くタイプの物を置いていきます。
イルミネーションのライトの色を考えながら配置していきます。
今日は、ツリーとスノーマン が置くタイプです。
② 置くタイプの物をJ型のロープ止めで、地面に固定していきます。
3箇所ほどとめておきます。
③吊るすタイプのものの位置を決めてS字ワイヤーなどを使用してぶらさげたり、くくりつけていきます。
今日は、真ん中のハナミズキの木に吊り下げて
サンタが乗ったそりが
空から降りてくる様にしています。
一番下のトナカイは、
ワイヤーの柵の上に
結束バンドで固定して
ハナミズキの枝から、
釣り糸で、引き上げています。
釣糸が見えますか?
④地面から、釣り糸で、上からぶら下げているものをすべて固定していきます。
風などで、窓を割ったりしないように、念には念をいれて固定してください。
U字のロープ止めと地面に打ち込み釣り糸を引っ張り止めていきます。
下の写真のように・・
⑤最後に、巻きつけたり、流れるようなイルミネーション電球のロープを配置します。
脚立での作業は気をつけてください。
アーチに巻きつけたりする時は結束バンドで、アーチに固定しています。
地面に向かって木の枝から流す時は
先ほどの様にU字のロープ止めを地面に打ち付けて
ライトを釣り糸で、引っ張ります。
後は花を植えて・・・
コンセントをつなげば完成です。
憧れのバラの庭づくり・・その後の話 [花屋さんの仕事 ガーデニング編]
夏にお庭の改築をさせていただいたお宅の続きの仕事をしました。
こちらのブログで、以前の様子をご覧ください。
http://poca2.blog.so-net.ne.jp/2010-07-11
最終目標は、「バラの庭」でしたので、
夏に植えることの出来なかったバラを
この秋に植えました。
少しずつ、変化していく様子を 写真で、ご覧ください。
*施工前のお庭の写真です 2010年 6月 *
*白い柵をつけました 2010年 7月 *
*シンボルツリーのオリーブと夏の花を植えました 2010年 7月*
*つるバラのアーチとミニばらと冬の花を植えました 2010年11月 *
白いテーブルセットの向こうのアーチのバラも、まだまだ小さな苗です。
これから、先、アーチにバラが這って花を咲かせる来年の春が完成!でしょうか
これからも、お世話をして育てていきたいと思います。
春にまた、ご報告しますね。
庭の仕上がりは、お客様の笑顔がいいな [花屋さんの仕事 ガーデニング編]
こちらのお庭が、少しずつ変身していく様を
今日は、ご紹介いたします。
今回のお客様の最初のご希望は、
今は垣根がないので、
何か、垣根を作って、
バラを這わせて、
アーチなどを建てて、
素敵なお庭に仕上げてほしい
出来るだけ低予算で・・・・
ということでした。
6月の半ばにこのお話をいただき、
急いで、見積もりと完成予定図 を描きました。
私は、パソコンで、図が描けないので
手書きで、描くんです。
へたくそなんですけど・・何とか伝えます
まず、お庭の写真を撮り、
長さや大きさを計測して帰り、
お客様の ご希望のイメージ を出来るだけ全部取り入れて
イメージ図を描きます。
このとき悩まされるのが予算です
出来るだけ低予算に抑えるために
ありとあらゆる業者さんの材料の資料を基に
‘安くていいもの’を探して組み合わせていきます。
何パターンも考えて
予算を出していくので、
とっても頭を使う作業なのです
初めは、一番張り切った見積もりを立て、
そこから、お客様と相談して、
これは省いて、 とか
これは、少し間をおいて次回にして、
などと 変えていき、
最終案を 再び書き直していきます。
この過程で、
お客様には残酷ですが、
理想とは違った 「現実」を
突きつけなければなりません。
だからこそ、今の段階で、
これなら、「納得がいく」 という案を
だして差し上げなければならないと思うんです。
こちらのお宅の場合は、
今回は、
外枠の白い垣根を作り、
シンボルツリーを1本植えて、
バラは、今、出荷時期が外れるため、
現在、北側で弱っているバラを移植すること のみにして、
秋から冬に新しいバラを植えて、アーチを建てることにしました。
今回は、少し垣根に這わせる植物を植える程度で
我慢していただきます。
後は、花壇や鉢に夏の花を植え替えることにしましたので、
予定より、半分以下の金額で仕上げることが出来ました
以下の写真が仕上がっていく様子です。
まず、垣根で、外枠を・・
こちらは、植栽をした後のものです。
(雨が降ってきたので、ちょっとバタバタの写真撮りですが・・・)
植栽のピンクの‘ノウゼンカズラ’と‘ルリマツリ’が1ヵ月後には垣根を這ってくれるでしょう。
まだ、未完成ではありますが、
お客様には
「低予算だったのに、思っていた以上のものになって
満足です。」
と笑顔で言っていただけました。
初めの希望より、随分変更がありましたが、
やっぱり、この笑顔がいただけないと
締めくくれないですね。
秋には、ローズガーデンを完成させ、
更なる笑顔をいただきたいと思っています
これが今期の夏の植替えの最後の仕事になりました。
梅雨までに終われて ほっとしています。
後少しの間の雨で、
植物達もしっかり、成長してくれることでしょう。
後は、害虫駆除が待ってますけど・・・
花市場へ行きました [花屋さんの仕事 ガーデニング編]
きれいな花々でしょう!
今日は鉢物の仕入れに市場に行ってきました。
市場は、私の パワースポット なのです。
いろんな鉢花がたくさんならんでいて、見て歩くだけで、とっても癒されるんです。
そして、その中からじっくり吟味して選びます。
花色、花の葉の色、茎や葉がしっかりしているか、
害虫や病気にやられていないか、
そして、今週、仕事をいただいているお客様の家庭にあっているものかどうかなど・・・
長すぎて、市場の方に迷惑をかけることも多々・・・ です
(いつもお世話になっている方々、本当にありがとうございます。)
実は、今、春のパンジーやビオラなどがぐったりと伸びすぎてきたので、
夏物に植替えをする時期なのです。
例年は、もう1ヶ月くらい早い、4月下旬~5月の初めに植替えをするのですが、
今年は、なんだか少し涼しい日が続いていますので、
今頃がちょうどいいみたいです。
で、その花をそろえにいきました。
うちでは、その吟味した花を 市場から持って帰ると、まず、水遣りをします。
そのときに、写真のように 活力剤を水で薄めて与えています。
ホースでざざーと水を与えれば、早いのですが、
1苗ごとに時間をかけて苗の確認をしながら、
水を与えていくように気をつけています。
ここに、前にもお話しました、お客様への愛 を加えていっています。
よく、テレビドラマなんかで、大雑把に上からシャーと水をかけていくシーンがありますが、あんなのはタブーなんです!
特に苗は、上の写真のようにポット(苗が植わっている黒い入れ物)1つずつに水差しの先を突っ込んで、
花をぬらさないように水やりをしないと、
花がしみて傷んでべとべとになってしまいますから・・
まあ、大きな花屋さんやホームセンターとは違って、
こういうところに時間がかけれることが
小さな花屋の特権でしょうか?
それもこれも、これから植替えに伺うお客様のためですから、
惜しんではいけない作業なのです。
正直、うちの苗には自身があります
いつも、そう胸をはって出来る仕事をしていたいと思っています。
次回は、今の時期の植替えに
私が選ぶおすすめの花 をお話しますね。